いろは歌

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新緑の美しい季節になりましたが、いかかお過ごしでしょうか?

転居を機に、ハートフルすし屋通り店から御徒町店へ移動させて頂いたのですが、引越の荷造り中に以前使用していたスマートフォンのメモアプリに保存していたものをご紹介したいと思います。

以前、日光へ旅行した際に東照宮から中禅寺湖へ向かう時に路線バスで通りました『いろは坂』は、カーブごとに『い』のカーブ『ろ』のカーブ『は』のカーブ…と、いろは歌に因んで48のカーブ名を付けられているのですが、実際どんな意味があるのだろう?と、10年以上前の私は調べていたようでした。

    【いろは歌】

いろはにほへど ちりぬるを

わがよだれぞ つねならむ

ういのおくやま けふこえて

あさきゆめみし よいもせず

★色は匂へ散りぬるを=色(しき)の花は匂うけれども散ってしまうのに

⇒世の中に楽しいこと、悲しいこと、悔しいこと、むなしいこと、幸せな人も不幸な人も、金持ちな人も貧乏な人も、いい思いをしている人も恵まれない人も、得するやつも損するやつも、美しいものも醜いものも、様々なものや現象や出来事があるが、これらの目に見える現象はすべて夢のまた夢、いずれ変化し消えてなくなってしまう、むなしいものである。

★我が世誰ぞ常ならむ=私の人生も誰も永遠でありえようか

⇒私自身もこの世の中も誰もかれもが、どんな華やかな人生でも、どんな悲惨な人生でも、いつかは変貌し、破壊され、消滅してしまう。すべてがもともとこの世に存在しない一瞬の幻想なのだから。

★有為の奥山今日超えて=有為(人間の所行)の深い山を今日超えて

⇒怒りや妬み、愛も憎しみも、願望も欲望も希望も、幸福も不幸も、これからはすべて実態のない幻想にすぎない。心の奥にある、実体のないものにとらわれた煩悩を今日克服して空(くう)を悟り。

★浅き夢見じ酔ひもせず=浅はかな夢など見るまい、酔ったりもしない

⇒この人生も、この世界も、すべてが実体がない。そのようなものに夢を抱くのは愚かな煩悩である。そんな夢など見ないようにしたい。幸福や希望に酔ったりもしない。

いかがでしたでしょうか?

この歌が作られましたのが10世紀末から11世紀半ば頃と言われているようです。

遥か昔の人がこんな深い意味を持つ歌を作ったのには驚きましたが、そんなことを考えながら急カーブを楽しむのもいいかも知れませんね。

因みに私の日光のお勧めスポットは湯の湖付近にあります、奥日光湯元温泉です♨

1時間位歩けば湯の湖を一周する事が出来るのですが、歩いた後の温泉(にごり湯)は最高ですよ!!

皆様、素敵なゴールデンウイークをお過ごし下さいね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

霜月蛍

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