
丙(ひのえ)は五行では火性、陰陽では「陽」に分類され、まさに太陽のような存在です。
明るく活発で、周囲を照らすようなカリスマ性を持ち、行動力と発信力に優れています。
丙の人は人前に立つと自然と存在感を発揮し、他人の心を温める力があります。
ただし、太陽が常に照りつけすぎれば大地を乾かすように、勢いが過剰になると人間関係や健康面で摩擦や消耗が起きやすくなります。
感情のコントロールと、適度な休養・冷却がバランスを保つ鍵です。
春生まれの丙:木と火が共鳴する旺盛エネルギー
春(寅・卯・辰月)は木のエネルギーになります。木性が芽吹く春のエネルギーは、丙火の燃料として最適で、活力・行動力・創造性が自然と高まりやすい時期です。

このタイプの方は非常にエネルギッシュで、物事を前向きに進める力があり、周囲に影響力を与える明るい存在です。
しかし、楽観的で注意不足な傾向もあります。独断的、感情的、空回りしてしまうリスクがあるため、冷静さと整理力を取り入れることで、確実に成果に変えることができるでしょう。
目標設定やタスク管理を習慣化すると吉となります。
夏生まれの丙:陽の頂点、炎のような情熱
夏(巳・午・未月)の丙火は、まさに太陽が最も強く輝く時期に当たり、丙の火性が極限まで高まります。情熱・リーダーシップ・社交性に優れ、カリスマ性の高い人物像を形成します。周囲からの注目や人気運も得やすい時期であり、積極的に行動することでチャンスを掴みやすい運勢です。

しかし、強すぎる火は「乾き」や「焦り」といった現象をもたらすことも。精神的なイライラ、衝動性、または健康面ではのぼせや消耗感などに注意が必要です。
エネルギーが過剰になりやすく、体力・気力ともに消耗することも。意識的に「クールダウン」の時間を持つことが運気安定につながります。夜のリラックス時間を充実させることがおすすめ。
秋生まれの丙:温かさ控えめでも包容力ある落ち着き
秋(申・酉・戌月)の丙は、季節の終わりに差しかかることで、火の勢いが少しずつ落ち着きを見せてきます。そのため、春夏の丙と比べて外向的な華やかさはやや控えめになりますが、他人への配慮が自然とできる成熟した印象を与え、周囲の人達との縁に恵まれやすい人です。

ただし、火が弱まりすぎると消極的になったり、自己表現が不足する傾向も。目標を定め、自分が進む道を安定させることで、内に秘めた火がしっかり灯り続け、安定感ある成功へと導かれます。
日記を書く・本を読む・芸術に触れるなど、感情を整える活動が開運を後押しします。
冬生まれの丙:冷たさの中でも揺るがない芯の強さ
冬(亥・子・丑月)の丙火は、寒い季節の穏やかな太陽です。自然界で火が最も弱まる時期でありながら、周囲が冷たいからこそ、丙の火がより貴重に、強く求められるという一面もあります。

冬の丙生まれの方は、たとえ表面的に控えめであっても、内面は思考をめぐらせる明晰さを持ちます。考えすぎて行動する前に諦めてしまう傾向があるので、行動に起こすことを意識すると本来の良さが発揮されます。
火力が消されやすく、情熱の低下や行動の鈍化が課題となります。朝日を浴びる・温かい食事をとる・情熱を注げる小さな目標を持つことで気持ちを前向きに保ちましょう。