健康

日常に取り入れる「心の元気UP活動」

現代社会で頑張る人程、上手くリラックスできない人は多いと思います。心身のバランスを取り戻すため、思いっきりリラックスして心と体を回復させる技術を身につけていきましょう。

回復力が鈍っている人程、自分の状態を正しく認識できていないことがあります。疲れているのに無理をしてしまったり、「まだ頑張れる」と思い込んでしまうことが、心身のエネルギーを消耗させてしまいます。まずは自分の心と体の声に耳を傾けることが、回復力を引き出す第一歩となります。

なぜリラックスできないのか?心理的疲労のメカニズム

よく眠っても「なんだかすっきりしない」「イライラが抜けない」と感じる場合は、このタイプの脳や神経の疲労が疑われます。

心理的疲労は、ストレスの蓄積や過剰な責任感、過度の情報処理などによって引き起こされます。とくに完璧主義傾向がある人や、自分の気持ちを後回しにしがちな人は、無意識に心のエネルギーを削ってしまう傾向があります。頭が常に何かを考えていたり、感情の処理が追いついていないと、心も体もリラックスする余地がなくなってしまうのです。

このような状態では、ただ横になるだけでは十分に回復できません。日常の中で“何も考えない時間”を意識的につくったり、呼吸法や瞑想といった「脳を静める休養法」を取り入れる心を鎮めましょう。

リラックス苦手な人に多い“脳疲労”の影響と原因

脳疲労は情報過多やマルチタスクによって脳のネットワークが過負荷になり、エネルギー消費が進む状態です。脳が疲れると、集中力低下ややる気減退が起きやすくなっていきます。

疲労を回復するためにできることを紹介していきます。

1:スケジュールの整理

脳疲労がたまっていると、「やることが多すぎて何も手につかない」「頭の中が常にざわざわしている」という状態になり、頭の中が大忙しです。
このような時に効果的なのが、“思考の整理”と“深呼吸”です。

・朝晩に5分だけ「今日できること」と「別日に回してよいこと」を書き出す。

・スケジュール帳やアプリで優先順位を決める。

・SNSやメールやチャットに反応する時間を区切り、自分のペースを保つ。

・深呼吸を定期的に数回取り入れ、脳をリフレッシュする。

紙に書いて。目に見える形にするだけで、脳内に渦巻いていた思考のエネルギーが落ち着き、スッと余白が生まれます。情報の断捨離をしてマルチタスクを回避できるように、自分でコントロールしていきましょう。

2:趣味・好きな飲み物・自然との触れ合い

リラックスが苦手な方は、「休む=じっとすること」と思いがち。でも、むしろ心には小さな刺激や喜びが“元気のスイッチ”となることがあります。

たとえば──

  • お気に入りのハーブティーを飲む時間を、1日5分だけ確保する
  • 朝にカーテンを開けて、窓から空を見上げる
  • 音楽をかけて、体を揺らすだけでもOK
  • 観葉植物をひとつ、部屋に置いて世話する

これらはどれも、“今ここ”に意識を向けるマインドフルな習慣です。
ポイントは、「心が心地よい」と感じる小さな行動を自分で選ぶこと。それは自分の“波動”に合ったエネルギーを選ぶ行為です。

人には「五感」と「直感」があります。心の元気を取り戻すには、この2つを刺激してあげるのがとても大切。小さな行動が、あなたの“運の流れ”を変えるきっかけになるのです。

2:入浴後や就寝前の簡単ストレッチとマッサージ

日中は気を張ってばかりで、夜になってもなかなか心も身体も緩まない…。
リラックスが苦手な人ほど、「よく眠れない」「寝ても疲れが残る」といった悩みを抱えがちです。

そんなあなたに試してほしいのが、入浴後や就寝前の“整えルーティン”
中でも、簡単なストレッチとマッサージは、心と身体を“休息モード”へと導く最良の方法です。

入浴で身体が温まったあとは、筋肉もほぐれやすい状態にあります。このタイミングで軽いストレッチを行うことで、血行をさらに促進し、自律神経のバランスも整いやすくなります。


ゆっくりと「これ気持ちいいな」「この動き、今日の私に合ってるな」と感じることが大切です。

セルフマッサージは、手のひらひとつで、自分の体に触れてあげることが、何よりの癒しになります。「今日もがんばったね」「ありがとう」と、声に出さなくてもいいので、心の中で自分に言葉をかけてみましょう。身体に触れることは、“自己との再会”です。私たちは日々、外に向かって意識を飛ばしがち。でも、就寝前の数分間だけでも内側に戻ってきて、「いまここにいる私」を確かめる時間を持つこと。

3:睡眠の質を整える

睡眠は時間の長さよりも質が重要です。規則正しい睡眠習慣とデジタルデトックス、リラックスの儀式を組み合わせて、脳と体の両方をしっかり休ませましょう。

睡眠時間がバラバラですと自律神経が乱れやすくなります。毎朝ほぼ同じ時間に起き、夜は同じ時間に就寝しるように心がけましょう。22時〜23時に就寝し、7〜8時間睡眠をとることで、身体のリズムが整います。朝起きた時に朝日を浴びるとより効果的です。

就寝前のスマートフォン画面などの光は、睡眠の質を下げてしまいます。寝る1時間前からスマホやPCを見ない、ブルーライト軽減眼鏡を使う、枕元から充電器ごと離すなど、環境を整えましょう。


入眠時にはアロマや軽い音楽、深呼吸など、脳とカラダをゆるめる儀式を取り入れて、入眠前のリセットをしてみましょう。

栄養面からの回復支援:ビタミンB群・鉄・ミネラルの重要性

うまくリラックスできない人ほど、交感神経が優位な「常に戦っているモード」に入りっぱなし。
この緊張状態を解除するためには、睡眠や運動だけでなく、“脳と神経の栄養がとても重要です。

占いでは「運気が停滞している」「ツキが回ってこない」ように感じる時、それは単に体が“回復の準備”に入っている時期であることも多いんです。そんな時は、自分の体が喜ぶ栄養素でサポートしていきましょう。

1:ビタミンB群

ビタミンB群は、脳や神経のエネルギー代謝に関わる栄養素です。
特に、B1・B6・B12は、ストレスの多い日々を送る人ほど消費されやすいんです。

🔹ビタミンB1
→ 脳のエネルギー源「ブドウ糖」の代謝を助け、思考力や集中力に関係します。
🔹ビタミンB6
→ 神経伝達物質(セロトニンやドーパミン)の合成に必要です。
🔹ビタミンB12
→ 神経細胞の修復に関与し、慢性的な疲れや不安をサポートします。

2:鉄分

女性に特に多い“隠れ貧血”や“鉄欠乏”。
鉄は酸素を全身に運ぶ大切なミネラルで、不足すると「何となく疲れる」「憂うつになる」「イライラしやすい」といった症状が現れます。鉄不足は“元気が出ない”だけでなく、“感情の浮き沈み”にもつながります。

3:ミネラル

マグネシウム、亜鉛、カルシウム──これらのミネラルは、神経の興奮を鎮める役割があります。

🔸マグネシウム
→ ストレス耐性を高め、筋肉の緊張や神経の過敏をやわらげます。
🔸亜鉛
→ 免疫力と神経伝達に関わり、疲労回復やうつ症状の緩和にも関与します。
🔸カルシウム
→ イライラや緊張を抑え、情緒を安定させる働きがあります。

自分の状態を感じ取る“心の地図”をつくる

今の私はどこにいる?感情を見つめることで、回復力は高まっていきます。

「なんとなく疲れている気がする」
「でも、何が原因なのか分からない」
「気持ちがうまく整理できない」──

そんな時は、“心がどこにいるか”を見失っている状態かもしれません。
目に見えない心の中は、実は日々、静かに変化しています。けれど、自分自身でその変化を感じ取るには、少しだけ「意識する時間」が必要です。

1日1回、以下のような問いに、短くでもいいので答えてみてください。

  • 今の気分は晴れ?くもり?雨?
  • 今日、自分にとってうれしかったことは?
  • 嫌だったこと、引っかかっていることは?
  • 今の自分の「疲れ」はどこから来ている感じがする?

たとえば──
「今日は天気はいいけど、心はどこか重たい。たぶん、あの人に言われた一言が気になってる」
そんなふうに言葉にするだけで、自分の状態が“外に出て見える”ようになります。

心の地図を描くと、迷っていた自分が少しずつ「進みたい方向」に気づきます。今夜は、手帳に一言だけ「今日の天気(心の空模様)」を書いてみましょう。
書くことで、あなたの感情は流れ、心は軽くなっていきます。

夏の情緒不安定

東洋医学では夏は“心”に影響が出やすい季節と言われています。

外の世界はにぎやかで華やかなイメージですが、それに流されるように私たちの心も浮き足立ってきます。暑さによって汗をかいたり、睡眠の質が悪いなど、心身の消耗も激しくい季節です。

体温調節がうまくいかないことで深い睡眠がとれないと、回復が追いつかず、日中にイライラや不安、焦燥感を感じやすくなり、心が不安定になりやすいです。

夏を元気に乗り越えるためには、『心を静かに落ち着ける』時間を意識的にもち、自律神経を整えていくことが必要です。

心を静める

瞑想や深呼吸は、心を鎮め、整えてくれます。

たとえば毎朝深呼吸を3回行うだけでも、心が落ち着いてきます。睡眠の質を良くするためには、寝る前のリラックスタイムが大事です。寝る前に照明を落とし、静かな音楽とともに瞑想を行うなど静かな時間を過ごしましょう。

忙しい日常の中でも『意識的に静けさを選ぶ』ことが、心身のリズムを整えることにつながります。

気の滞り

気が滞ると、イライラ・胸のつかえ・ため息が増え、時に涙もろくなったり落ち込んだりしやすくなります。特に、日頃ストレスや感情をためこみやすい現代人に多くみられる傾向です。

夏を穏やかに過ごすため、気の流れを整えることを日常に取り入れてみましょう。

香り食材

気の滞りを流すためにおすすめなのが、「香り食材」です。たとえば、しそ・みょうがなどの香り野菜は、気の巡りを促す作用があるとされ、料理に取り入れるだけでも気分が変わりやすくなります。

夏にチョコミントが人気なのも、あのスースー感がスッキリ感を演出してくれて、美味しく感じるようですね。

食べもの以外でも、入浴剤やスプレーなどアロマの香りも気分をスッキリさせてくれます。

軽い運動・ストレッチ

ウォーキングなどの軽い運動やストレッチは気分が発散されてリフレッシュできます。

日中、座りっぱなしや立ちっぱなしで同じ姿勢で過ごす人は巡りが悪くなりやすいです。手首・足首をぶらぶらさせたり、背伸びをしたり、軽い動きを加えてあげましょう。

自然のパワー がもたらす癒しの効果

マイナスイオンは「心身のリラックスを促す空気の栄養素」です。

森や滝など自然の中に多く漂うマイナスイオンは、日頃のストレスが和らぐのを実感しますよね。

森林浴が心と体に与えるメリット

森林浴は、ストレスホルモンを下げて自律神経を整える全身リフレッシュ法です。
たとえば15分の森林歩行でも、緊張が緩和され、リラックスしていきます。自然と心が落ち着いていくわけです。

心理的にも「緊張・疲労・怒り」などが軽減するという研究もあります。ストレスまみれの日常にはピッタリです!

香りや緑、風・水音など五感への刺激によって、五感が自然とリセットされ、脳の前頭前野がリラックス状態へ導かれるという効果も確認されています 。森の中は、心身を同時に整えるまさに、“ナチュラルセラピー”なのです。

自然の涼しさがもたらす「涼感リフレッシュ」効果

自然の涼しさは、心に幸せと軽やかさを運ぶ“優しい風”のような癒し効果があります。
エアコンの冷たさでは得られない、そよ風や木陰、水辺の涼しさは、心にゆとりと清涼感を与えるといわれ、“幸せの風”と呼ぶ人もいます。

視覚的にも、緑豊かな風景は体感温度を2〜3℃下げる効果があるそうです。視界に入るだけで、涼しさを感じるんですね!

風に揺れる木々や川のせせらぎ、虫の声などの自然音は、ホワイトノイズとして脳を鎮める働きがあり、緊張感をやさしくほぐしてくれます。夜風に当たりながら星空を眺めれば、日常の雑念から心が解放され、気分がすっと軽くなることでしょう。

さらに、朝の涼しい時間帯にストレッチや散歩をすることで、体内時計がリセットされ、心身ともに目覚めやすく、1日のリズムが整いやすくなるという報告もあります。

自然の声をキャッチする

自然の声をキャッチするには、「五感を丁寧に使うこと」が鍵になります。

まず、足を止めて深呼吸し、目を閉じて風や鳥の声、木々のざわめきを感じることから始めましょう。これが心を自然のリズムに合わせる第一歩になります意識的に自然に触れることで、心身が整い、直感もクリアになっいきます。

自然とのつながりを深めたいときは、小さな儀式を取り入れることをおすすめします。たとえば、地面に手をつく、木に挨拶する、清水を味わうなどの素朴なやりとりが、直感力を刺激します。

グラウンディング散歩

グラウンディングとは、「地に足をつけること」です。

物理的:地面に素足で立つ、または自然の中で過ごすこと。

心理的・エネルギー的:自分の意識を「いまここ」に戻すこと。

グラウンディング散歩は、その状態をつくるために自然の中をゆっくり歩くことです。

森の小道、公園の緑道、海辺などが最適な場所です。地に足をつけながら歩き、自然のエネルギーを取り込むように意識することで、心が浄化され、直感が研ぎすまされます。具体的には、素足で自然に触れたり、木に軽く触れて「今日の自分はどう感じてる?」と内なる問いを投げかけたりします。

歩きながら心を整える3ステップ

① 最初の深呼吸
足を地面に感じながら深く息を吸い、ゆっくり吐き出します。このとき「私は大地に支えられている」と意識するのがポイントです。

② 五感をフルに開く
風の音、鳥のさえずり、葉の匂い、土の感触を意識的に感じ取ってみましょう。思考ではなく「感じる」ことに集中します。

③ 内なる対話を始める
心の中に浮かぶ思いや感情を観察します。必要であれば、「私は今、何に不安を感じている?」と問いかけてみてください。自然の中にいると、思考が鎮まりやすく、本心が浮かびやすくなります。

まとめ

不安定な時期こそ、スマホから離れて自然の中を歩いてみてください。大地はいつでも、あなたの味方になってくれます。

水のエネルギーは知恵の力・冷静な判断力

こんにちは。元漢方薬剤師の占い師にゃん幸実歩です🐈

今回は、四柱推命や中医学における五行の「水」について説明します。

「水」は自然界において冬の季節と夜の時間帯を象徴します。静けさや冷静さ、水のような器に合わせて形を変える流動性などの特徴をもちます。水のエネルギーが強い時には、知恵や洞察力が高まり、冷静に物事を考えることができます。

また、水は、流動的で柔軟性を持つエネルギーとして知られています。水は常に形を変えながらも、その流れによって物事を進める力を持っています。人生においても順応性や柔軟な対応力を示しています 。

身体的には腎臓や泌尿器系に関連があり、精神面では恐怖や不安を司るとされています 。

五行の「水」が示す感情と精神的影響

五行の「水」は感情における恐怖や不安と関係が深いです。これは、内面的なエネルギーの不足や流れが滞ることで生じる感情です。水のエネルギーがバランスを崩すと、無意識のうちに自己防衛の感覚が強くなり、心が閉ざされがちになります。逆に、水のエネルギーが調和していると、感情の流れがスムーズになり、安心感やリラックス感を得られます。心の安定は、五行における「水」の重要な役割の一つです。

「水」が強い場合は、知恵や柔軟性、流動性が高まり、物事に対して適応力が増します。しかし、過剰な「水」は優柔不断や感情の揺れを引き起こす可能性があり、バランスが重要です。逆に「水」が不足している場合は、恐れや不安に支配されることが多くなり、決断力に欠けることがあります。

「水」と季節・時間の関係性

五行における「水」は、冬と夜を象徴します。冬は成長が止まり、自然が休息する時期であり、生命が内に籠りエネルギーを蓄える時期です。夜もまた、活動が静まり、体が休息し再生する時間帯です。これらの時期や時間帯に対応する「水」のエネルギーは、内省や蓄積、再生の象徴となります。

「水」のエネルギーが強い人の特徴

「水」のエネルギーが強い人は、冷静で知恵深く、物事を深く考える傾向があります。感受性が強く、周囲の環境に敏感に反応することが特徴です。水のエネルギーは、精神的な柔軟性や感情の調整に優れており、ストレスの多い状況でも冷静さを保つことができるでしょう。これにより、他人との協力関係を築きやすく、リーダーシップを発揮する場面でも役立つことがあります。

五行の火は心のエネルギー

こんにちは。元漢方薬剤師の占い師にゃん幸実歩です。

今日は、五行の火をピックアップ✨五行における火に属する五臓は「心」です。心は血の循環に関わります。また精神を宿していますので心の安定や、睡眠にも深い関わりをもっています。

中医学でみるのはたらき

心のエネルギーが不足すると、血流が悪化しやすくなるため、身体の冷えやだるさも感じやすくなります。
また心の栄養が不足すると感情のコントロールが難しくなります。精神的に不安定になって鬱々としたり、不眠、めまいを引き起こします。集中力や忘れっぽくなるなど感じることもあります。

心と血のバランスを保つ方法

心と血のエネルギーを保つためには、リラックスする時間を持つことや、感情を上手にコントロールすることが大切です。特にストレスをため込まないようにすることが必要です。悩み事やイライラした感情を抱え込みやすい人は、自分の不安や怒りなどの感情をノートに書き出してスッキリさせてみましょう。

深呼吸や瞑想も効果的です。また、自然の中でリラックスすることで、心のエネルギーが回復しやすくなります。

侮ってはいけない「土の五行脾胃」消化と吸収の力

こんにちは。元漢方薬剤師の占い師にゃん幸実歩です🐈

中医学において、五行の「土・脾胃」は、消化や栄養の吸収に関わります。米の歴史で育ってきた日本人は欧米化した食事で負担を受けている事がとても多いです。

胃の症状は軽視されがちですが、私たちの体の栄養素を取り入れるとても重要な臓であると中医学では考えます。無理のない食生活を心がけていきたいですね。

土の五行と脾胃の役割

「土」は脾と胃に関わり、体内の消化機能や栄養吸収を司ります。脾胃は現代の胃腸のはたらきに近いです。

脾胃は、食べ物を消化しエネルギーや栄養素を生成するために重要です。脾胃が強いと、栄養が体全体にスムーズに供給され、健康が保たれると考えられます。逆に、脾胃が弱くなると、消化不良や栄養不足が起こります。エネルギーが不足すると、疲れやすさや怠さ、気力の低下を感じます。

甘いものや脂っこいもの、アルコールを過剰に摂取すると、脾胃の消化が追いつかず機能が弱ります。

食生活の乱れで老廃物が滞る

消化に良い食品や、身体に負担をかけない食べ物を選ぶことが、脾胃の働きをサポートします。脾胃が弱ると老廃物が滞りやすくなり、怠さやむくみを生じます。

温かいスープや柔らかい食材を摂ることが脾胃に良いとされています。また、冷たい飲食物は避けましょう。

土と感情のつながり

中医学では、感情と臓の関係も重要視されます。

「土」に対応する感情は「思」とされ、過度な思い悩みは脾胃の働きを弱めるとされています。悩みが長く続くと消化機能が滞り、栄養の循環が悪くなることがあるため、心の安定が身体の健康につながります。

また、ストレス、イライラで「木(肝)」が過剰になると「土(脾胃)」を痛めつけてストレスによる胃痛、胃弱を引き起こします。

現代社会で健康を守る秘訣 「肝」の重要性

こんにちは。元漢方薬剤師の占い師のにゃん幸実歩🐈です。

四柱推命では五行の過剰や不足をみて、生まれ持った体質を知る事ができます。ここで重要なのは、不調が出やすく注意が必要な臓器を知り、生活養生を心がけていくことです。

例え、五行のバランスが良い体を授かったとしても過度な負担をかけ続ければ弱っていきます。特に現代社会においては「肝」を過剰に働かせすぎて疲労している方を多く見ます。

今回は中医学の観点からみた肝について紹介していきます。

現代社会におけるストレスの影響

五行の理論において「肝」は、「木」のエネルギーに属し、気の巡りや感情のバランスを維持する重要な役割を担っています。体内のエネルギーである「気」の流れを調整し、感情面では「怒り」を司る重要な役割を担っています。肝の健康が保たれていると、気がスムーズに流れ、精神的にも安定しやすくなります。

現代社会では、仕事や人間関係からくるストレスが肝に大きな影響を及ぼしています。ストレスが過剰になると、肝の「疏泄」機能が低下し、気の巡りが滞り、イライラしやすくなったり、感情のコントロールが難しくなることがあります。これが長期間続くと、肝自体の機能も弱まり、疲れやすくなるなどの不調が現れます。

イライラやストレスは自分の中に溜め込む事とどんどん大きくなっていき、負担が大きくなっていきます。ストレスを感じた時には誰かに話して心を軽くしたり、運動で発散させることを意識していきましょう。

睡眠不足と肝の関係

肝は「血」を蓄える臓器としても知られ、体内の血が不足すると、魂が安定せず、不安や恐れが増すとされています。特に現代における睡眠不足は、肝の血を十分に補う時間を奪い、精神面にも影響を与えやすくなります。

理想の就寝時間は22時です。肝の時間である23時から3時に熟睡できると、1日の体の疲れを十分に回復することができます。同じ睡眠時間であっても、睡眠による回復力が変わります。

しっかりとした睡眠を確保し、肝に休みを与えることが大切です。

目の酷使による肝への負担

肝は目とも深い関係があります。現代の生活では、パソコンやスマートフォンの長時間使用により、目を酷使することが多く、これも肝に負担をかけます。目が疲れると肝のエネルギーが消耗され、さらに目の不調だけでなく、精神面でもイライラやストレスが増す要因となります。定期的な目の休憩と適切なケアが肝の健康を守る鍵です。

寝る前にダラダラとスマートフォンでネットサーフィンやSNSを閲覧する時間はできれば避けたいところです。

スマートフォンでぼーっと動画をみて休んでいた時、目の疲労や頭痛を感じたら、赤信号です!画像処理って神経や脳に負担が大きいのでしっかり休めましょう。

依存気味の人は思い切って動画やSNSのアプリをアンインストールするのも一つの手です。

長期的なアルコール摂取と肝への影響

お酒を飲むと、肝はアルコールを分解し、解毒するために働きますが、その過程で大量のエネルギーを消耗します。特にアルコールの摂取が過剰になると、肝の機能が低下し、気や血の流れが滞る原因となります。これにより、肝の「疏泄」機能がうまく働かなくなり、ストレスの増加や感情の不安定さを引き起こすことがあります。

適度な飲酒は、肝に対する負担を軽減するための第一歩です。飲酒量を抑えることはもちろんのこと、定期的に肝の休息期間を設ける「休肝日」を取り入れることも効果的です。また、アルコールを分解するために必要な栄養素を含む食材(あさり、しじみ、枝豆、鶏肉、カレーなど)をしっかりと摂取することで、肝臓の機能をサポートできます。