マリーマドレーヌ(マグダラのマリア)との出会い
今からおよそ20年前のことです。
家族の仕事に同行し、私は南フランスを訪れることになりました。
出発前、自動書記をされる友人が、突然こんなことを言ったのです。
「南フランスって聞こえるんだけど……マロちゃん、もしかして行く?」
あまりにも唐突で、私は驚きながらも
「はい、行きますよ」と答えました。
すると彼女は続けて、
「南フランスには、とても霊的な場所があって、あなたはそこへ行くことになりそう。
もし心当たりがなければ、インターネットで調べてみてね」と。
しかし当時の私には、そんな予定はまったくありませんでした。
半信半疑で調べてみると、見つかったのは
**マリーマドレーヌ**に関する簡単な記述が、わずかに二件。
どちらも断片的で、確信には至りません。
家族は「ホテルで聞けばわかるかもしれない」と言いましたが、
現地のフランス人スタッフも首をかしげるばかり。
そこで、フランス人の知人に調べてもらうと、
返ってきた答えは、驚くほどシンプルでした。
「サント・ボーム(神の山)へ行きなさい」
それ以上の説明はありませんでしたが、
私たちは導かれるように、その山へ向かうことにしました。
山道を車で登っても、なかなか目的地は見つからず、
やがて雨が降り始め、家族は「もう戻ろう」と言い出します。
それでも私は、なぜか諦めきれませんでした。
さらに奥へ、さらに高く――
すると、ようやく「ここだ」と感じる場所に辿り着いたのです。
今思えば、あれは探したというより、
導かれたという感覚でした。
車を降り、山道を歩いて登っていくと、
そこでは偶然にも、一年に一度だけ行われる特別な儀式が、
まさに始まろうとしていました。
七人ほどの神父様が並び、
深く澄んだ歌声で讃美歌が響き渡る――
その場の空気は、言葉を失うほど神聖で、
私の人生の中で、最も不思議で、最も美しい体験となりました。
実は私は27歳の頃、ひとつの夢を見ています。
巻き髪で、透明感のあるドレスをまとった女性が、
光の中から静かに降りてきて、こう告げました。
「あなたの人生は、ここから始まります。
何も恐れることはありません」
その後、不思議な出来事が次々と起こり、
私は今の私へと導かれてきました。
あの夢の中の女性は、
マリーマドレーヌだったのでしょうか。
この体験を後に人に伝えたところ、
その方々はツアーを組み、同じ場所を訪れ、
今では多くの人に知られる聖地となっているかもしれません。
私は今、
**「女性性の解放」**をテーマに、この仕事をしています。
すべては、あの出会いから――
静かに、確かに、始まっていたのだと思っています。
*フランスではマリーマドレーヌと言われています。