どんどん解説を続けます。

左上♠️(ソード)の6

前回の5のブログで書いてますように、家畜用列車の中の構造が、上に干し草、下に牛となっています。干し草の上でキキは夜間休んでいましたが、その下で牛も眠っていました。夜が明けて牛も目を覚まし、餌の干し草を食べ始めます。干し草を食べると、だんだんキキの近くに牛の顔が近づいているのですが、休んでいるので気づきません。そのあとキキは牛におしりを舐められて、ようやく下に牛がいると気づきます。ここにいつまでもいられないとわかり、移動を余儀なくされます。
ソードの6は移動を余儀なくされる時、新しい場所へ誘われる時のカードですね。
ライダー版タロットであれば、簡単な船に乗せられて後ろの漕ぎ手にいく先は委ねられて、移動を余儀なくされる後ろ姿の人物が描かれていますよね。
私の手持ちのタロットはサーフボードです

右上🩷(カップ)の6

お届け物の黒猫のぬいぐるみの身代わりになったジジを助けてくれたセントバーナードです。この犬のおかげでジジは家人に気づかれずに家の外に出ることができました。そこにタイミング良く、ぬいぐるみを手にキキが戻って来ました。ジジがキキに『あのひとが助けてくれたんだよ。』と知らせます。
カップの6は過去や記憶のカードですが、このシーンではセントバーナードの裏表のない純粋な心、ひいては信用できる態度と解釈します。
ジジの言葉から彼を信用できると思ったキキは『お願い出来ますか?』の言葉とともに、黒猫のぬいぐるみをセントバーナードに託します。
左下♦️(ペンタクル)の6

キキがトンボの発明空飛ぶ自転車に乗せられ猛スピードで走ったあと大破した自転車を横におきながらも、なおトンボのオタク語りが続きます。その横には飛行船が陸に繋がれています。彼の空を飛びたいという憧れの象徴です。それとともに魔女のキキも空を飛ぶ力で生活し自立しているので、彼にとって憧れの存在なのです。
一般的なタロットでペンタクルの6は施す人と施される人が描かれています。

人に施すことができるような自立した存在、もしくは施される側から見たら憧れるような存在とも読めるかもしれないですね。
右下♣️(ワンド)の6

テレビで飛行船のロープに宙吊りになったトンボを見て街に助けに向かったキキ。人混みを掻き分けて、何かホウキの代わりになるものがないかと探しているところにデッキブラシを手にした掃除のおじさんを見つけます。思わず貸して欲しいとキキはおじさんに駆け寄ります。
ひとまずキキが空を飛ぶためのお膳立てが揃いました。
あとはキキがこのデッキブラシを手に飛ぶだけなんですが、飛ぶ力を失っていたキキは復活できるのでしょうか?
クライマックスのひとつ前とも言えるシーンですよね。
ワンドの6は勝ち確カードとも呼ばれています。条件は揃った。あとは勝ちを取りに行くだけだという状態です。
こちらも一般的なワンドの6を見てみると

勝ち確カードの名に相応しく、馬上でワンドに勝利の花輪をつけて凱旋する人物が描かれています。