
今日もパンダ広場前にミネラルマルシェ開催されています。大変暑い日ですが、鑑定お越しになる方は紫外線対策など万全にお越し下さいね。

とうとうこのシリーズも10回目ですね。
続けて解説していきます。
♠️(ソード)の10

街に入って警察官との一悶着やトンボのおしゃべりから逃れて、坂道を登っていくとパン屋の女将さんがおしゃぶりを手に坂を下っていく乳母車に向けて叫んでいます。女将さんの『あの子これが無いと大泣きするんだよ』との独り言が聞こえて来ます。キキが見たところ女将さんはお腹が大きくて坂道を走ることは難しい様子、赤ちゃんの泣き叫ぶ声も聞こえて来ました。
ソードの10は絶対絶命の場面に光をみつけるカード。
万事休すとも呼べる状況をひらりとホウキにまたがったキキが解決して、お届け物屋さんのキッカケが出来ました。赤ちゃんだけで無く、街に着いた物の行く宛ても無く、これからどうしようか考えあぐねていたキキにとっても状況の打開策ができた瞬間です。
🩷(カップ)の10

キキが孫に温かい料理を届けたいとの依頼をした老婦人のところで、これからニシンのパイを焼いて行くシーンです。
キキが依頼場所に到着するやいなや、老婦人からオーブンの調子が悪いので料理が作れないからと、お詫びの言葉とともに依頼料だけを渡して帰って良いと言われます。キキはお金だけ貰えないからと他の方法を模索したところ、古い竈があることに気付きます。近くにいたお手伝いさんも大賛成してくれて、竈を掃除して種火を起こして薪をくべてとキキも手際よくパイを焼く準備に取り掛かります。
カップは愛情のカードですが、キキは愛ある人たちに囲まれながら自分の能力を認められて大変幸せなシーンのひとつですね。
♦️(ペンタクル)の10

こちらはカップの10とは対照的な、ひと目見たところでは暗いカードのペンタクルの10です。ペンタクルの9で表されていた『飛ぶ能力がなくなった』葛藤がさらにジタバタした挙句大事な商売道具のホウキを折ってしまうというアクシデントに見舞われます。
どんな物語もお話が平坦では面白みのない話になってしまいます。
主人公に、葛藤が生まれ苦悩が加わったことで物語の闇の部分がどうやって光に変化していくかを見届けたくなる魅力になりました。
これは物語としての一つの完成を意味するシーンです。
♣️(ワンド)の10

飛行船から落ちそうになったトンボを助けたキキは時の人としてインタビューを受けています。そのキキの元に黒猫のジジも戻って来ました。キキに対して以前の人間のような言葉は聞こえませんが、猫本来の『ニャー』という鳴き声を発します。最初は街中で飛ぶことを禁じられるほどだった、この街にやっと魔女として存在することを認められた感慨深いシーンですね。ワンドの10は困難や難しい課題という意味もありますが、難題がこれでひとつ片付いたとも言える場面ですね。