魔女宅トランプ解説その3

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引き続き魔女宅トランプの解説をしていきます。

今回は数字の3のカードです。

左上から♠️(ソード)の3

これから旅立つ13歳のキキに、はなむけの言葉をかける母親のコキリです。映画の中では母親だけでなく父親とも別れを惜しむシーンはあるのですが、カードでは母親とキキのふたりが描かれています。これまで13年間という時間を共にしてきた両親との愛の時間を振り返るシーンですね。

ライダー版などのタロットではハートに剣が三本刺さっている痛々しいカードなので、正位置では強い精神的なショックで深く傷つく事や、悲しみに暮れることを表します。

今回のこのシーンについては逆位置、別離の悲しみから回復していくという解釈が近いと思います。

右上🩷(カップ)の3

前回書いた🩷(カップ)の2の続きである、雁からのメッセージを解釈し損なって横風を受けて墜落したシーンですね。

カラスの巣の上に落ちてしまったので、カラスたちが大騒ぎして、黒猫のジジに『魔女なのに鳥のメッセージを受け取れなかった』と嘆かれるキキです。

本来🩷(カップ)の3は協調や楽しさなど、みんなで集まって楽しくお祝いするような場面なのですが、この場面も逆位置の解釈である心が通じ合えない、冷たい空気感を表します。

左下♦️(ペンタクル)の3

空を飛べなくなったキキが、おソノさんに頼まれて徒歩で頼まれ物を届けに行くと友達のトンボの家でした。おソノさんからの気分転換を兼ねた粋な計らいの時間ですね。

本来空を飛んでお届けものをするという正攻法ではなく、歩いてもできる仕事をおソノさんから頼まれて、キキは届け先がトンボのところとは知らずに現地に向かいます。

本来のやり方とは違うけれども、空を飛んでお届けものをするのとは違う、報酬を得るというだけでなく、過程を楽しむことの重要性を表すカードになります。

右下♣️(ワンド)の3

ウルスラから絵のモデルの依頼を受けて、目の前に座るキキ。街とは違って夜は冷え込むので暖かい飲み物を手に毛布にくるまっています。

ウルスラの前でキキは自分が今回仕事でスランプに陥って飛べなくなったと話を始めます。そんなキキの話を受けて、自分の過去を振り返りウルスラは『そんな時はジタバタするしかないのだ』と経験を語っています。

ワンドの3は未来への展望を考える時間。自分の話をして心を落ち着かせつつ、ウルスラからの絵のモデルという依頼に心を躍らせるキキの瞳は輝いています。

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