ある日、とても忙しかった和尚さん。
忙しく駆け回っていたところ本堂の廊下で角材に足をぶつけて流血。この忙しい時に!激痛も相まって頭に血が上り「誰だ!こんなところに置いたのは!」と奥様に向かって怒鳴ったそうです。そこで奥様が「あら?あなたが置いてた角材ですか?」と表情を変えずに仰ったそう。和尚さんは「ㇵッ!」としたそうです。数日前から自分が片づけず置きっぱなしにしていたことを・・・自分のせいだと分かると急に冷静になり恥ずかしくもなり奥様に大きな声を出したことを謝罪して病院へ行ったそうです。
つまり何が言いたいかというと『人のせい』だと怒りが湧くのに『自分のせい』だと冷静になれるのです・・・例え結果が同じでも。
この話を聞いてから自分にとって不都合な出来事も不運な状態も感情に囚われず、結果に対してどのように対応対処することが適切か考えるようになりました。誰かのせいでも何かのせいでもなく、かといって過剰に自分を責めることもなく失礼があったら誠心誠意謝罪して反省して次に活かすほかないのですから。
和尚さんは「このような職につきながら自分の至らなさ未熟さを思い知った。誰かに怒りをぶつけることで誰かのせいにすることで自分は悪くないと無意識に働いていた・・・良くないですね。嫌なことが起きた時こそ、起きた物事をどう解消するか解決するかに視点を置く必要があります。学びました」と苦笑いしながら仰っていました。いたく感銘を受け、ずっと私の心の元となっている考え方、価値観となっています。日々学びですね、感謝です。