私自身、努力を積み重ねることは得意なのですが必ずしも報われるとは思っていません。
努力を測るものの一つに結果があると思いますが、人生の多くは結果が簡単に出ないものの方が多いです。長期の投資のように良い時もあれば落ちる時もありますし、結論を自分でつけることだってある訳ですからね。スポーツや勉強は素早く結果が見えるので測りやすいかもしれませんが、何をもって報われることになるかという問題もあります。結果に対して本人が満足しても周囲が満足しない場合もありますから。
子育てにも言えることで子供が良くなるように親が努力をしたからといって必ずしも望む結果を得られるわけではありません。人間関係においても円滑にいくよう努力したところで思うような結果が得られますか?必ずしも得られませんよね。人は、安心したいが為にどうしても『努力』したことを可視化させたがります。目に見えないものは不安ですから。でも、目に見えるものばかりに捕らわれると目に見えない感情や心意気、精神など疎かにして努力する根本を見失いかねなくなります。
目標や目的を持って努力することは大切ですが、それに固執すると結果が得られなかった時に憤りや悲観するといった感情に襲われるように思います。そうすると感情に振り回されて自分自身すらも見失いかねません。少し視点を変えて努力は結果を生み出すものではなく、自分を磨くものだと思うと少し楽になるかと思います。もっと言えば自分を知る機会を努力によって得たと思うと冷静に分析できると思います。頑張ったり努力することに無駄はないです。「努力に勝る天才なし」は、私の座右の銘でもありますが、努力し続ける才能は天才をも上回ります。今だけ見ずに先の人生まで、ロングスパンで考えて参りましょう。