子供が何歳であっても、その年齢において悩んだり心配になることって絶えませんよね。小さい時は、とにかく健康や身体の発達を心配するし、大きくなってくれば勉強やスポーツなど本人の頑張りたいことを親として一生懸命サポートするし、受験するようになれば少しでも良い学校に行かせたい・・・など、成長に応じて子供の頑張り以上に親が頑張ってしまうこともあるように思います。
自分が身を粉にして子供の為に行動しても成果が出ないと「もっと頑張ってほしい」「どうして出来ないの?」と思ってしまったり、時には他の子と比べてしまうこともあるのではないかと思います。もちろん、子供時代に何かに打ち込んだり努力する経験は大切です。挫折することも、失敗することも、そこから立ち上がることも全て意味があります。ですが、一番大切なのは子供の心の成長だということを忘れてはいけません。
どんなに勉強が出来て良い学校を出ても心が育っていなければ社会で働くことは難しいですし、人付き合いもスムーズにいかなくて苦しむことになります。どんなにスポーツが出来たとしても人としての精神がなければ競技で大成しても、競技外で素養を問われることも多々ありますよね。さらに、これからの時代は「団体戦」ではなく「個人戦」と言われています。つまり、自分の本質勝負で生きていく時代になるということです。
子育ての本質は優秀な子を育てることでも賢い子を育てることでもなく、元気に社会に出ていく力のある子を育てることだと思います。世の中の流れを知ることは大切ですが、子育てに煮詰まったら目の前のお子さんを見てみてくださいね。お子さんが幸せそうなら、大丈夫。家族から愛情を沢山受け取って育った子は、何よりも逞しいですから。甘やかすこととは違いますよ。自分の価値観で子供を測るのではなく、等身大の我が子の着実な一歩を見守ってあげてくださいね。本当に毎日、子育てに仕事に日常生活にお疲れ様です。