抑えられない
気付けば、一日の始まりに彼がいる。
「おはよう」
その一言を待っている自分がいる。
来ると安心して、
来ないと落ち着かない。
たったそれだけで、
一日の気分が決まるようになっていた。
生活の中心
スマホが手放せない。
料理をしていても、
洗濯をしていても、
子供と話していても。
どこかでずっと、彼を待っている。
通知が鳴るたび、反応してしまう。
それが当たり前になっていた。
会えない時間
会えない時間が、苦しい。
前は平気だったはずの数日が、
今は長く感じる。
「会いたい」
その言葉を、何度も飲み込む。
重いと思われたくない。
でも、伝えたい。
その間で、揺れる。
口にしてしまった言葉
「会いたい」
結局、送ってしまった。
少しだけ間があって、返ってきた返事。
「俺も会いたい」
その一言で、全部が報われた気がした。
触れたい理由
ただ会うだけじゃ、足りない。
声を聞くだけでも、足りない。
触れたい。
温度を感じたい。
近くにいたい。
理由なんて、もういらなかった。
優先順位
予定を調整する。
子供のこと。
家のこと。
夫のこと。
全部をうまく回しながら、
その隙間に彼を入れる。
でも本当は、逆だった。
彼のために、すべてを調整している。
会えた瞬間
会えた瞬間、すべてが軽くなる。
さっきまでの不安も、
待っていた時間も、全部どうでもよくなる。
目の前にいる、それだけでいい。
触れた瞬間、安心する。
「ああ、ここだ」と思う。
満たされるほど
一緒にいる時間は、あっという間に過ぎる。
帰る時間が近づくと、少しだけ黙る。
言葉にすると、終わってしまいそうで。
離れたくない、と思う。
足りない
満たされているはずなのに、足りない。
またすぐに会いたくなる。
さっきまで一緒にいたのに、
もう次を考えている。
これが、普通じゃないことくらい分かっている。
でも。
こんなふうに誰かを求めたのは、いつぶりだろう。
こんなふうに、誰かに求められたのは。
会いたくて、仕方がない。
ただそれだけの感情に、
ここまで動かされるなんて思っていなかった。
これは、愛ですか。
それとも——
ただの欲望ですか。
続きはまた次回。








