
タロットのⅩⅤのカード、THE DEVIL(デビル)悪魔の象意は『依存』です。このカードは自分では気づけない依存の在処を教えてくれます。THE LOVER Ⅵのカードでは選択に必要なバランスについてお話しましたが、より深いバランス感覚が必要だということを伝えているのが、このカードです。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
人には様々な欲求があります。それ自体は当たり前のことであり、普通なことです。その当たり前の欲求もコントロールを失い許容範囲を超えだすと強い拘りとなったり、そのものに依存してしまったりします。つまり過剰な欲求が依存に繋がるということは、依存の在処は『自分自身』ということになります。

依存してしまうのは「そのものが魅力的だから?」「相手も依存してくるから?」違います。万が一、何かや誰かが依存してきたとしても自分が興味がなければ何とも思わないですよね。自分にも欲望があるからこそ『依存』というのは成立するということです。簡単に言うと「自分を縛っているのは、自分である」ということです。
デビルのカードは、ぬるま湯状態を表し、抜け出せない状況を示しています。居心地は良いのかもしれませんが良い状態・・・とは程遠く自分に甘く、悪循環であることを伝えています。上記の通り、依存の在処は自分です。つまり自分が変われば万事変わるということです。他責から自責に転じることが「脱依存」に繋がります。一歩ずつ着実に参りましょう。