浄玻璃鏡

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みなさん、浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)をご存じですか?私が子供に話す時は「閻魔様の鏡」と言ったりもします。この鏡は死んだ後、閻魔様が死者の生前の善悪の所業を見極めて裁くときに使われるものです。

自分が肉体を持って生きていた時どういった生き方をしたのか、その全てを映し出すものなんですよ。その生き様以外にも人にどんな影響を与えたのかも映し出されます。無意識に傷つけたり、知らぬ間に悲しませていることも。

だからこそ人は最低限、謙虚に誠実に正直にいなくてはいけません。この心さえあれば、気づかぬうちに誰かを傷つけていても気づいたら素直に謝れますからね。この心がなければ「は?知らないし」「私は悪くない」という傲慢な考え方になってしまいますから。

この鏡は人を裁くものという風に書きましたが、実際は自分の罪を反省させるためのものなんです。つまり、自分が犯した罪に対して「悪かった」と思える心が大切ということです。自分は間違っていない、正しいと思うのは人の常ですが、自分を正当化せず色んな意見や価値観に触れて人として磨きをかけていける方が素敵な気がします。

ちなみに我が子に、この話をしたら「まにさん(私)、もし先に閻魔様のところに行ったら『うちの子、いい子なんですよ~』って一言いっておいてね」と念を押されました。「あなたなら大丈夫だよ」と言ったら「万が一ってこともあるからね!」って・・・爆笑してしまいました。

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