【心理タロット】

『タロット』から学ぶ【成功・成就】

タロットのⅩⅨのカード、THE SUN(サン)の象意は『成功・成就』です。このカードは成功するために必要不可欠な心の在り方を教えてくれます。このカードに辿り着くまで、誘惑や困難や試練など様々なことを乗り越えています。色んな問題にぶつかり、乗り越えていく中で自分がどうあるべきかを知ることが出来ます。ぜひ参考まで。

そもそも成功ってなんでしょうか。人をうまく出し抜くこと?良い結果さえ得られれば何をしても良い?人を蹴落としても自分が這い上がれたら良い?きっと、どれも違います。自分が険しい道を必死に進んで転んでボロボロになっても何かを掴んだ時に大切な人たちに『よかったね』『頑張ったね』と自分が嬉しいと感じるのと同じように喜んでくれることかと思います。

つまり、まっさらでひたむきな気持ちが人の心を動かし、成功という感覚を味わうことが出来るのではと思います。私事ですが、スポーツを必死でしてきた人生経験があります。私が高校最後の年。小学生の頃から地元をあげて応援して頂いてきて他県にも応援してくださる方が多くいました。応援頂いた気持ちに対して『恩返ししたい。感謝の1年にしよう』と目標を立てました。

自分の為に戦うよりも何倍も力を得たという実感がありました。ただただ、ひたむきに全力で『日本一強いのではなく、日本一全力を尽くした自分』でありたいと思い過ごしたことを今でも覚えています。

インターハイで優勝した時は『よかった。恩返しできたかも』と思いながら会場を出るとチームメイトや家族、全国の仲間が「おめでとう!」と泣きながら駆け寄ってきてくれた時に成功という名の『幸せ』を得たと思っています。つまり、ただ勝っただけでは得られない『成就』というものを実感しました。このカードは『まっさらな正しい心が成功へ導く』ことを教えてくれていて、まさに私が経験したものと同じだなぁと感じ、今回は長くなりましたが綴らせて頂きました。

サンのカードは成功の為には必ず誰かの助けがあることも伝えてくれています。私の経験も然り。自分一人の力ではなく、応援してくれた方、支えてくれた方、チームメイトや家族など多くの助けがあって初めて勝利を得たと思っています。自分一人で出来ることなんて、たかが知れていますから。有難いの一言に尽きます。感謝です。

『タロット』から学ぶ【最終試練】

タロットのⅩⅧのカード、THE MOON(ムーン)の象意は『最終試練』です。不安や困難、変化する不安定な状況というのは自分自身が試されている事象であると教えてくれるカードです。不透明な未来、見通しが立たない現実という不安や迷いを乗り越えるのは自分自身しかいません。頼れるのは自分・・・という強い気持ちを持つ必要があります。

人生とは自分が正しく真っすぐに歩いていても暴風に見舞われたり、叩きつけるような雨に打たれるようなことが起きます。急に分かれ道を選択しなくてはいけなかったり、歩いていく先に不穏な雲があっても進まなくてはいけなかったり波乱万丈です。ですが、そんな時こそ自分を信じる必要があります。

例えば分かれ道に差し掛かった時、進む先を多くの人が進むからという理由で進んでから失敗した時に「自分が選んだんじゃない」と逃げることが出来ます。でも、この逃げの思考というのは自分で正さないと永遠とループしていきます。何が起きても「誰かのせい」「何かのせい」と思い込むことで責任を持ちたくないんです。でも、どんな理由であれ自分の足で自分が進んだ以上は自分の責任です。この感覚を持つことで失敗も成功も自分の糧となります。

ムーンのカードは恐怖に打ち勝つと必ず自分の願望を掴めるという意味もございます。自分の願望は自分で叶えるという事です。ただ、根拠のない自信や努力が伴わない願望というのは当たり前に叶いません。自分を知り、自分の進む方向を見定めコツコツと前進していく先に願望成就が待っています。人生で困難や問題にぶつかった時、自分でしっかりと考えて覚悟を持って進んでみてくださいね。

『タロット』から学ぶ【希望の星】

タロットのⅩⅦのカード、THE STAR(スター)の象意は『希望の星』です。このカードは自分の求めるものというのは自分の心にあることを教えてくれます。Ⅷのカードのバージョンアップ版なのですが、Ⅷのカードは「受入れる」で受入れる対象は周囲の人や事象でしたが今回は自分自身という、より深くより近く自力では見えにくい場所となります。一番目をそらしたい自分自身の弱い部分に触れる必要性を教えてくれますので、参考にして頂けたらと思います。

自分の求めるものというのは表面上、山ほどあるかもしれません。しかし、本当に自分の心が求めるものに気づいていない人が多いように思います。では、なぜ気が付かないのか。いえ、気づけないのか。それは自分自身すら触れることを恐れる琴線だからなんです。知ることが怖いから見ないんです。抉られるから。時には心が壊れるかもしれない事実とぶつかる可能性があるから。でも、そこを見る勇気を持たないとどんどん自分の気持ちを遠ざけて本質から目を背けていく人生となってしまいます。

本質的な幸せや希望を得たければ、自分の心を誤魔化してはいけません。直視することは怖いことですが。自分の弱さや迷いすらも受入れた時に初めて自分の進む方向が照らされるような感覚になるかと思います。一番身近にある自分の心を粗末にしないこと、そして視界がぼやけた時は慌てて進むのではなく自分がどうしたいか心に問うことが大切になります。

スターのカードは、自分の情熱を注ぐという意味もございます。でも、感情的にならず。え?情熱って感情の最たるものでしょ?と思うかもしれませんが、情熱と言うのは確実な行動です。自分の望むこと、自分の叶えたいものの為には情熱という確かな行動を冷静に行う必要があるということです。難しいけど大切なことです。

『タロット』から学ぶ【自己改革】

タロットのⅩⅥのカード、THE TOWER(タワー)の象意は『自己改革』です。人が成長するためには大きな変化、それも痛みや苦痛を伴う改革ともいえる変化が必須となることを伝えています。今の自分にしがみついて変化や成長を拒むのか、これからの人生のために自分の古い概念を打ち破って成長の道を進むのか、どちらも苦しいですが未来は後者にあります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

人は守られた環境やゆとりある状況をわざわざ壊そうとすることは少ないと思います。たまに破壊的な方がいたり、悪い意味で壊してしまう方もいますが、自分が向上するために敢えて厳しい環境に身を置くことを選ぶ・・・言葉としてはカッコイイし憧れますが、なかなか出来ることではないですよね。自分の限界を決めつけないで挑戦してみる・・・やはり言葉にすると簡単ですが実際は難しいですね。

実際に守るものがあったり、昔からの古い考え方に縛られていたりすると、変わる恐怖や変化への不安が先走るかと思います。留まることが安心安定ではないのですが、現状落ち着いていると、このままで良いと思ってしまったりして必要な変化にも対応する気になれなくなったりします。その足に根っこが生えたような状況だと、いざという時に動けないということになります。

タワーのカードは「浄化」の意味もございます。ショッキングな出来事でも、それによって変化が起こり物事が清算され、新たな風が吹くことで自分が思い込んでいた縛られた思考から解放されること、すなわち浄化となります。まさに「雨降って地固まる」ということです。とても深く、衝撃的なカードではありますが力強い確かなメッセージを授けてくれます。このカードが出た時は身構えるというより心柔らかく柔よく剛を制す精神で参りましょう。

『タロット』から学ぶ【依存】

タロットのⅩⅤのカード、THE DEVIL(デビル)悪魔の象意は『依存』です。このカードは自分では気づけない依存の在処を教えてくれます。THE LOVER Ⅵのカードでは選択に必要なバランスについてお話しましたが、より深いバランス感覚が必要だということを伝えているのが、このカードです。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

人には様々な欲求があります。それ自体は当たり前のことであり、普通なことです。その当たり前の欲求もコントロールを失い許容範囲を超えだすと強い拘りとなったり、そのものに依存してしまったりします。つまり過剰な欲求が依存に繋がるということは、依存の在処は『自分自身』ということになります。

依存してしまうのは「そのものが魅力的だから?」「相手も依存してくるから?」違います。万が一、何かや誰かが依存してきたとしても自分が興味がなければ何とも思わないですよね。自分にも欲望があるからこそ『依存』というのは成立するということです。簡単に言うと「自分を縛っているのは、自分である」ということです。

デビルのカードは、ぬるま湯状態を表し、抜け出せない状況を示しています。居心地は良いのかもしれませんが良い状態・・・とは程遠く自分に甘く、悪循環であることを伝えています。上記の通り、依存の在処は自分です。つまり自分が変われば万事変わるということです。他責から自責に転じることが「脱依存」に繋がります。一歩ずつ着実に参りましょう。

『タロット』から学ぶ【内部からの変化】

タロットⅩⅣのカード、TEMPERANCE(テンペランス)の象意は『内部からの変化』です。このカードは、変化とは一体どういうことで何をもたらしてくれるのかを教えてくれます。そしてⅤのカード、THE HIEROPHANT(外部からの変化)のレベルアップ版です。外面的なことではなく、自分の核心という弱い部分に触れて、本当の変化とは何か?変化に必要なこととは何か?ということを追求していきます。

人は大なり小なり様々な問題にぶち当たります。でも、問題をややこしくしているのが「自分の心」だということに気づいている人が殆どいません。その証拠に自分が変わるのではなく状況や相手に変わることを求める人が多いように思います。なぜ、自分は変わらなくて良いのか?それは自分は間違っていないと思っているからです。そこに大きな問題が隠れていることに気づかせてくれるのが、このカード。

環境や状況と共に人は柔軟に変化していかなくては生きていくことが苦しくなってしまいます。つまり本当に必要な変化とは自分の心の在り方なのです。自分を縛っているのは自分の思考や価値観です。自分が変わるだけで見える世界が変わったり、違った視点を得るのです。状況や人を変えるまでもなく、自分が柔軟な視点と美しい心を持てたら、自ずと現実と心のバランスが取れるようになるのですから。だからと言って何でも従順になることや全て飲み込む・・・というのは違います。それは、ただの『言いなり』です。大切なのは「自分にとって良い方法」の選択ではなく「自分を含め全体に良い方法」を理性的に合理的に考える「しなやかさ」になります。

テンペランスのカードは『心のコントロール』を示します。理性と感情をコントロールすることで様々な環境に適応したり、調和することが出来ます。このバランス感覚は、時代が大きく動く中で必要な能力の一つであると思います。もっと簡単にいうと臨機応変にいきましょう!ということです。変化を恐れず参りましょう。

『タロット』から学ぶ【断捨離】

タロットⅩⅢのカード、DEATH(デス)の象意は『断捨離』です。このカードは古いものから新しいものに変化を受け入れることを教えてくれます。THE EMPERORⅣ(安定)のカードのレベルアップ版となり『安定とは行動の中から生み出される』という、その『行動』に必要な柔軟性も知ることができます。ぜひ、ご参考まで。

時代が大きく変化した近年、古い物や時代にそぐわない事、さらに古びて機能しない事象を見直す時期にきています。それを示すのが、まさにこのカード。例えば、昔は土地を持っていることがステイタスでしたよね。よく分からない山の一角であっても・・・しかし、今はどうでしょう?今は市町村にいらないからタダで貰ってほしいと言っても価値もないし管理が大変だからと断られる時代なんです。もちろん、都会や誘致されるような土地は別ですが。

つまり価値が変わってきています。価値観が変わるということは考え方や視点も変わることを示唆しています。既に変わり始めている例でいうと『結婚』もその1つ。婚姻関係を結ぶことだけが一緒にいる方法ではなくなっています。さらにいうと性別や年齢の垣根を越えたり、ある意味で誰でも一緒にいられる環境になりつつあります。それを、昔の価値観で否定したり自分の思い込みで認めないというのは、単なるエゴということになります。

とはいえ、昔からある古き良き時代の良き精神は受け継ぐ必要がありますし、今までのカードでも良く出てきた『道徳心、倫理観』など人として大切な部分は何も変わりません。効率ばかり求めて、成果ばかり求めて過程を疎かにすると必ず後でツケを払うことになります。大切な人の心、思いやり、親切心、清らかな精神など目には見えないけれど、心や感覚で感じる美しさは持ち続けなくてはいけません。それが人の魅力であり、価値だからです。

デスのカードは『手放す準備が整う』という意味もございます。自分でも薄々気づいている凝り固まった固定概念との決別の時でもあります。「こうあるべき」という縛られた考え方に自分自身が苦しむ羽目になりますから、昔から背負ってきた重たいものは手放して身軽に参りましょう。今がその時です。

『タロット』から学ぶ【頭で行動】

タロットのⅫのカード、THE HANGED MAN(ハングマン)吊るされた男の象意は『頭で行動』です。このカードは人として成長するのに必要な精神や努力の仕方を教えてくれます。THE EMPRESS Ⅲのカードでは『行動が成長するカギ』だとお伝えしましたが、それのワンランク上の方法になります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

自分が成長するために必須な能力が『努力と忍耐力』です。例えば新しい会社に入って慣れるまでは苦手なことも耐えないといけませんよね。何かを習得するのに努力を継続していく必要があります。うまくいかなくて苦しくなったり辛くなったりもするでしょう。そういう時こそ視点を変える必要があると、このカードは伝えてくれています。

考える頭脳、目で見る情報、コミュニケーションを図る口、人の話を聞く耳、状況を読む嗅覚という五感の全てを駆使し、様々な視点を持つことで乗り越える術を身に着けていくのです。成果を得るのに一朝一夕では難しく、忍耐力によって地道に積み上げていく必要があります。

ハングマンのカードは『修業』という意味もございます。やみくもに行動することよりも頭や使える感覚全てを使って学びや成長を得て、準備が出来てから動き出す必要があることを示しています。自分の内面や感覚を磨くことが修業の1つということですね。考え方で見える景色がガラリと変わります。そういう発想の転換や柔軟な思考が成長に繋がり、自分を守る術にもなります。私もコツコツ頑張ります!

『タロット』から学ぶ【決断】

タロットのⅪのカード、THE JUSTICE(ジャスティス)の象意は『決断』です。このカードでは自分にとって大切な決断に必要な行動を教えてくれています。THE HIGH PRIESTESS Ⅱの【向き合う】カードの意味も含み、Ⅺのカードでは向き合い方がより深く強いものとなります。つまり簡単に言うと【向き合って決断する】という意味を持ちます。Ⅺからは、より深い意味も加わりますのでカードの奥深さも知って頂けたらと思います。

人生は決断の連続ですが、いざという時の決断で大切な行動があります。それは『何かを断つ決断』です。就職にしても、転職にしても、結婚にしても今あるもの・今出来ていることとの決別を意味します。環境は悪くないけど、自分を高めるために環境を変えるというのもその一つです。自分が今持っている状況、環境、状態を手放すことで出来たスペースに覚悟をもって決断したことが加わり、その変化が進化へと変わります。

ジャスティスのカードは「正当性・公明正大・客観的判断」という意味もございます。つまり【向き合って決断する】ために必要なのは感情に振り回されず理性的な判断が求められることを示しています。逆に「自分本位・不正・不道徳」な判断は良い結果を得られないということです。自分の都合の良い価値観に当てはめて物事をみるのではなく、俯瞰して冷静な判断が必要だと、このカードは教えてくれています。人としての大切な心も教えてくれるこのカードから、私自身も日頃より多く学びを得ています。

『タロット』から学ぶ【ターニングポイント】

タロットⅩのカード、WHEEL of FORTUNE(ウイールオブフォーチューン)の象意は『ターニングポイント』です。このカードは「自分が成長するきっかけ」というのは必ずしもポジティブな出来事ではないことを教えてくれます。ぜひ、参考にして頂けると幸いです。

例えば、お客様で「長年、一生懸命働いた所を辞めることになり、落ち込んでいる」という方がいました。こんなに頑張ってきたのに・・・と全て失ったような気持ちだったようです。しかし鑑定をすると、これは人生の転機であり生活を見直すチャンスだったんです。過労&不規則なお仕事だったので年齢的にも「人生のサイクル」を変える時ということでした。

一見、ネガティブな出来事に見えることでも、その人にとって必要な変化を教えてくれるカードでもあります。結果、規則的なお仕事に就くことができ、穏やかで自分のことを安定的に考える時間も持てるようになったようです。ネガティブな思いに打ち勝ち、自分で乗り越えて得た結果なのでアッパレです👏

ウイールオブフォーチューンのカードはチャンスの訪れも示しています。チャンスというのは、そう何度も何度もやってきません。だからこそ、目の前にやってきたら是が非でも掴みたいですよね。チャンスを掴むためには日ごろから正しい心、強い意志、動く勇気を鍛える必要があります。私も掴めるように、日々気を付けて過ごしております。

(お客様に許可を頂いてブログに書かせていただきました!ありがとうございました)