【心理タロット】

『タロット』から学ぶ【内部からの変化】

タロットⅩⅣのカード、TEMPERANCE(テンペランス)の象意は『内部からの変化』です。このカードは、変化とは一体どういうことで何をもたらしてくれるのかを教えてくれます。そしてⅤのカード、THE HIEROPHANT(外部からの変化)のレベルアップ版です。外面的なことではなく、自分の核心という弱い部分に触れて、本当の変化とは何か?変化に必要なこととは何か?ということを追求していきます。

人は大なり小なり様々な問題にぶち当たります。でも、問題をややこしくしているのが「自分の心」だということに気づいている人が殆どいません。その証拠に自分が変わるのではなく状況や相手に変わることを求める人が多いように思います。なぜ、自分は変わらなくて良いのか?それは自分は間違っていないと思っているからです。そこに大きな問題が隠れていることに気づかせてくれるのが、このカード。

環境や状況と共に人は柔軟に変化していかなくては生きていくことが苦しくなってしまいます。つまり本当に必要な変化とは自分の心の在り方なのです。自分を縛っているのは自分の思考や価値観です。自分が変わるだけで見える世界が変わったり、違った視点を得るのです。状況や人を変えるまでもなく、自分が柔軟な視点と美しい心を持てたら、自ずと現実と心のバランスが取れるようになるのですから。だからと言って何でも従順になることや全て飲み込む・・・というのは違います。それは、ただの『言いなり』です。大切なのは「自分にとって良い方法」の選択ではなく「自分を含め全体に良い方法」を理性的に合理的に考える「しなやかさ」になります。

テンペランスのカードは『心のコントロール』を示します。理性と感情をコントロールすることで様々な環境に適応したり、調和することが出来ます。このバランス感覚は、時代が大きく動く中で必要な能力の一つであると思います。もっと簡単にいうと臨機応変にいきましょう!ということです。変化を恐れず参りましょう。

『タロット』から学ぶ【断捨離】

タロットⅩⅢのカード、DEATH(デス)の象意は『断捨離』です。このカードは古いものから新しいものに変化を受け入れることを教えてくれます。THE EMPERORⅣ(安定)のカードのレベルアップ版となり『安定とは行動の中から生み出される』という、その『行動』に必要な柔軟性も知ることができます。ぜひ、ご参考まで。

時代が大きく変化した近年、古い物や時代にそぐわない事、さらに古びて機能しない事象を見直す時期にきています。それを示すのが、まさにこのカード。例えば、昔は土地を持っていることがステイタスでしたよね。よく分からない山の一角であっても・・・しかし、今はどうでしょう?今は市町村にいらないからタダで貰ってほしいと言っても価値もないし管理が大変だからと断られる時代なんです。もちろん、都会や誘致されるような土地は別ですが。

つまり価値が変わってきています。価値観が変わるということは考え方や視点も変わることを示唆しています。既に変わり始めている例でいうと『結婚』もその1つ。婚姻関係を結ぶことだけが一緒にいる方法ではなくなっています。さらにいうと性別や年齢の垣根を越えたり、ある意味で誰でも一緒にいられる環境になりつつあります。それを、昔の価値観で否定したり自分の思い込みで認めないというのは、単なるエゴということになります。

とはいえ、昔からある古き良き時代の良き精神は受け継ぐ必要がありますし、今までのカードでも良く出てきた『道徳心、倫理観』など人として大切な部分は何も変わりません。効率ばかり求めて、成果ばかり求めて過程を疎かにすると必ず後でツケを払うことになります。大切な人の心、思いやり、親切心、清らかな精神など目には見えないけれど、心や感覚で感じる美しさは持ち続けなくてはいけません。それが人の魅力であり、価値だからです。

デスのカードは『手放す準備が整う』という意味もございます。自分でも薄々気づいている凝り固まった固定概念との決別の時でもあります。「こうあるべき」という縛られた考え方に自分自身が苦しむ羽目になりますから、昔から背負ってきた重たいものは手放して身軽に参りましょう。今がその時です。

『タロット』から学ぶ【頭で行動】

タロットのⅫのカード、THE HANGED MAN(ハングマン)吊るされた男の象意は『頭で行動』です。このカードは人として成長するのに必要な精神や努力の仕方を教えてくれます。THE EMPRESS Ⅲのカードでは『行動が成長するカギ』だとお伝えしましたが、それのワンランク上の方法になります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

自分が成長するために必須な能力が『努力と忍耐力』です。例えば新しい会社に入って慣れるまでは苦手なことも耐えないといけませんよね。何かを習得するのに努力を継続していく必要があります。うまくいかなくて苦しくなったり辛くなったりもするでしょう。そういう時こそ視点を変える必要があると、このカードは伝えてくれています。

考える頭脳、目で見る情報、コミュニケーションを図る口、人の話を聞く耳、状況を読む嗅覚という五感の全てを駆使し、様々な視点を持つことで乗り越える術を身に着けていくのです。成果を得るのに一朝一夕では難しく、忍耐力によって地道に積み上げていく必要があります。

ハングマンのカードは『修業』という意味もございます。やみくもに行動することよりも頭や使える感覚全てを使って学びや成長を得て、準備が出来てから動き出す必要があることを示しています。自分の内面や感覚を磨くことが修業の1つということですね。考え方で見える景色がガラリと変わります。そういう発想の転換や柔軟な思考が成長に繋がり、自分を守る術にもなります。私もコツコツ頑張ります!

『タロット』から学ぶ【決断】

タロットのⅪのカード、THE JUSTICE(ジャスティス)の象意は『決断』です。このカードでは自分にとって大切な決断に必要な行動を教えてくれています。THE HIGH PRIESTESS Ⅱの【向き合う】カードの意味も含み、Ⅺのカードでは向き合い方がより深く強いものとなります。つまり簡単に言うと【向き合って決断する】という意味を持ちます。Ⅺからは、より深い意味も加わりますのでカードの奥深さも知って頂けたらと思います。

人生は決断の連続ですが、いざという時の決断で大切な行動があります。それは『何かを断つ決断』です。就職にしても、転職にしても、結婚にしても今あるもの・今出来ていることとの決別を意味します。環境は悪くないけど、自分を高めるために環境を変えるというのもその一つです。自分が今持っている状況、環境、状態を手放すことで出来たスペースに覚悟をもって決断したことが加わり、その変化が進化へと変わります。

ジャスティスのカードは「正当性・公明正大・客観的判断」という意味もございます。つまり【向き合って決断する】ために必要なのは感情に振り回されず理性的な判断が求められることを示しています。逆に「自分本位・不正・不道徳」な判断は良い結果を得られないということです。自分の都合の良い価値観に当てはめて物事をみるのではなく、俯瞰して冷静な判断が必要だと、このカードは教えてくれています。人としての大切な心も教えてくれるこのカードから、私自身も日頃より多く学びを得ています。

『タロット』から学ぶ【ターニングポイント】

タロットⅩのカード、WHEEL of FORTUNE(ウイールオブフォーチューン)の象意は『ターニングポイント』です。このカードは「自分が成長するきっかけ」というのは必ずしもポジティブな出来事ではないことを教えてくれます。ぜひ、参考にして頂けると幸いです。

例えば、お客様で「長年、一生懸命働いた所を辞めることになり、落ち込んでいる」という方がいました。こんなに頑張ってきたのに・・・と全て失ったような気持ちだったようです。しかし鑑定をすると、これは人生の転機であり生活を見直すチャンスだったんです。過労&不規則なお仕事だったので年齢的にも「人生のサイクル」を変える時ということでした。

一見、ネガティブな出来事に見えることでも、その人にとって必要な変化を教えてくれるカードでもあります。結果、規則的なお仕事に就くことができ、穏やかで自分のことを安定的に考える時間も持てるようになったようです。ネガティブな思いに打ち勝ち、自分で乗り越えて得た結果なのでアッパレです👏

ウイールオブフォーチューンのカードはチャンスの訪れも示しています。チャンスというのは、そう何度も何度もやってきません。だからこそ、目の前にやってきたら是が非でも掴みたいですよね。チャンスを掴むためには日ごろから正しい心、強い意志、動く勇気を鍛える必要があります。私も掴めるように、日々気を付けて過ごしております。

(お客様に許可を頂いてブログに書かせていただきました!ありがとうございました)

『タロット』から学ぶ【見つめる】

タロットⅨのカード、THE HERMIT(ハーミット)の象意は『見つめる』です。このカードでは今までの自分を振り返えり自分自身を理解し、これからの進む方向や自分にとっての幸せを見極める必要性を教えてくれています。今まで進んできた道の一区切りであったり、分岐点で大切な行動の一つになります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

『見つめる』というのは『自己探求』です。世の中の当たり前や世の中の幸せを基準にするのではなく、自分にとって幸せを感じれることは何だろう?と考えることが必要です。例えば、おしゃれなレストランで高級な料理を食べることはSNSで映えますし、世の中では幸せなこと羨ましいことの一つになるかと思います。では、本当の自分はどうだろう?私の場合、お休みの日に自分でお弁当を作ってお天気の良い外で子供とピクニックをすることが何より幸せなんですよね。風でそよそよ揺れるお花を見て「気持ちよさそうだね」と話したり、空を飛ぶ飛行機を数えたり、たんぽぽで指輪を作ったり・・・全然映えないし、見る人から見たら「何が楽しいの?」と思うかもしれません。しかし、例え共感は得られなくても私の心は幸せに満たされています。これが、誰のものでもない私の幸せなのです。

多くの経験や様々な知識から幸せの形は変わるでしょうし、変わることは必然かと思います。でも「優越感」という幸せの尺度は他人から認められなければ得られないものでもあります。本当の幸せ、本当に心が喜ぶことを自分の中で見つける必要があります。

ハーミットのカードは『孤独・内省・単独』など一人で自分と向き合う意味もございます。つまり自分の心と向き合う時は一人で集中することが大切になります。「孤独」というよりも「孤高」という方が正しいようにも思います。孤高とは自らの志を守ることを言います。それも頑なに我を張ることとは違い、自分の範疇で自分の大切なものを守る心の柔らかさが大切なように思います。私も常に肝に銘じている感覚です。

『タロット』から学ぶ【受入れる】

タロットⅧのカード、THE STRENGTH(ストロング)力の象意は『受入れる』です。このカードは『受入れること=人間の真の強さ』を教えてくれます。ちなみに『受入れる』というのは流されることや曖昧にすることではありません。しっかりと理性を持ち『受け止める』『許容する』ことを言います。ぜひ、参考にしてみて下さいね。

人は誰しも自分の中に正義があったり、正解を持っています。それに、そぐわないと攻撃的になったり、冷たい態度を取ったり感情的な言動・思考を持ってしまうように思います。その正義や正解の範囲が狭いと、より許せなかったり譲れなかったりするかもしれません。でも、よく考えると世の中の良し悪しって、かなり大きなグラデーションがあるように思います。つまり、色んな価値観や考え方、思想がある訳です。

「アドラー心理学」で有名なアルフレッド・アドラーが『自分が正しいと思った瞬間、すでに他人との争いが始まっている」と言った言葉に『受入れない』状態の全てが凝縮されているように思います。自分の中に正解は1つでも見渡せば沢山の答えや正解がある訳で、その小さな正義を振りかざして新たな可能性を潰し、心や視野が狭量であることを自ら晒すことは、とても醜い争いの一歩であるように思います。自分の正解や正義を持ちつつ相手を許容する心の広さ、人を許せる人間本来の強さが『受入れる』ことだと思います。

ただ決断できず曖昧に相手に合わせることは、また少し意味が違います。そういう人は、相手のペースに引きずり込まれたり、自分自身を見失って迷子になっていってしまうので、別の問題です。今回は、自分の信念はしっかりと持ったまま人を理解したり一つの個性と認める強さのことを言っています。受入れる・・・という意味では似ていますが、全然違うものです。

ストロングのカードは悟ることを示すカードでもあります。悟りとは仏教では「迷いを去って心理を得る」ことを言います。表面的なことで相手を知った気になって判断するということは勿体ないように思います。色んな側面を見て、一人の人として受け入れてみると世界が少しずつ広く見えてくるはずです。その美しい瞳で色んな世界や色んな人を沢山みて下さいね。

『タロット』から学ぶ【戦う】

タロットのⅦのカード、THE CHARIOT(チャリオット)の象意は『戦う』です。このカードでは戦うだけでなく、戦って「勝ち取る」ための条件を教えてくれています。戦う・・・というとピンとこないかもしれませんが、要は「自分の願望を叶える」ことや「頑張って成功させる」ということです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

『戦う』というのは『勝利する』ための行動ですよね。置き換えると結果を得るために努力(行動)するということなのですが、その成功の条件は「短期間で犠牲を伴っても突き進むこと」なのです。全てを抱えた状態、つまり手が塞がっている状態で身軽に動き出せるか?ということです。余計なものは切り捨て、自分の足枷になるようなことは断ち切る必要があります。そういった余分なものを削ぎ落し、満を持して一点集中、全力投球するということです。そういった覚悟を持つことで「勝利」つまり成果を得ることが出来るということです。

チャリオットのカードは、相反する力をコントロールするという意味もございます。自分の弱さすら克服したり、困難すらも追い風にする迷いのなさが必要です。不安や心配が結果を揺らがせます。大丈夫、自分を信じて恐れず突き進め!と応援し、良い結果が待っているから負けるな!と叱咤激励をしてくれる頼もしいカードでもあります。ただ、うっかりもしやすいので計画や努力はしっかり詰めましょうね。

『タロット』から学ぶ【選択】

タロットⅥのカード、THE LOVERS(ラバーズ)恋人の象意は『選択』です。人生は常に選択の連続です。その選択に必要な考え方を教えてくれるカードとなっています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

自分の範囲で小さな選択なら自分の欲求や関心の高いものを優先しても良いかもしれません。しかし、他者が関わることや大きな選択において必要なのは「バランス」になります。なぜバランスが必要なのか?それは、理性的な配慮が必要になるからです。自分がしたいように、自分が思った通りに全て押し通すことで周囲がどう感じるか想像したら容易に理解できますよね。

物事には「善と悪」「理性と本能」といったように反対の意味あいが表裏一体で存在します。表裏一体であっても『選択』の仕方一つで全然違う道を辿ることになります。ですから、他者と関わるような選択の場合は特に自分の「好き嫌い」や「苦楽」という感情で判断してはいけないのです。常に客観的にどちらの方が良い選択になるかを考えて選ぶことが必要があります。

ラバーズのカードは誰しも心の中に「天使と悪魔」がいることを伝えてくれます。色んな形で誘惑があるでしょう。その誘惑に対して恐れて目を背けるのではなく、自分の弱さや勝手なところがあったと知ることが必要です。自分を知り、学び、そこから調和の取れた選択をしていくということが大切だと教えてくれています。

『タロット』から学ぶ【変化】

タロットⅤのカード、THE HIEROPHANT(ヒエロファント)法王の象意は『変化』です。それも「外からの変化」です。自分が変わりたくなくても周りの状況、状態において変化を強いられることは、よくありますよね。その変化を『進化』にしていく術を教えてくれるカードです。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

人間というのは急であったり、極端に変化が起きた時、不安や心配からネガティブな感情に支配されてしまいます。冷静さを欠いた状態では、当たり前に判断出来ていたことが出来なくなったり、正しさを見失ってしまいます。そんな変化を支える精神が、このカードに詰まっています。このカードには「慈悲・誠実・善良・道徳的」という意味もあります。『変化』が起きた時、常に「慈悲・誠実・善良・道徳的」という精神を持ち合わせることで正しい判断をすることができ、自分自身も大きく『進化』していくことになります。

これは簡単なことではなく、日ごろの小さな積み重ねが大切になります。小さな問題であっても感情に支配されず「正しいのは、どちらか?」とポジティブな視点で対峙していくことで突発的な問題にも、その思考で判断できるようになります。

ヒエロファントはコミュニケーションのカードでもあります。自分の中に籠らず、色んな人とコミュニケーションを取ることで問題解決の糸口を見つけることが出来たり、気持ちを伝えることで安心出来たりします。このカードは多くの意味を含みます。まだまだ、ここでは書ききれないくらい色々な読み方が出来る複雑であり多彩なカードでもあります。鑑定で、このカードが出た時は先生にどういう意味か聞いてみても楽しいですよ!大切なことは、どんな状況であれ「冷静と情熱の間で正しい判断をする」ことです。私も心がけております。