
土用の丑の日とは、暦の上で季節の変わり目に位置づけられた日で、「土用」の期間中にやってくる「丑の日」を指します。
「土用」と「丑の日」、それぞれの意味を見ていきましょう。
「土用」は、立春・立夏・立秋・立冬の前のおよそ18日間の期間を指します。
1年に4回あり、いずれも季節の変わり目にあたります。
なかでもよく知られているのが「夏の土用」です。
7月下旬から8月上旬ごろにあたり、1年の中でも特に暑さが厳しい時期に重なります。
この時期は体調を崩しやすいため、昔から食べ物や生活習慣に気を配る「養生の期間」とされてきました。
「丑の日」とは、十二支で日を数えたときに「丑」にあたる日のことです。
十二支といえば年を表すイメージが強いですが、実は日にちにも割り当てられており、12日ごとに「丑の日」が巡ってきます。
そのため、年によっては土用の期間に丑の日が2回ある場合もあり、その際は「一の丑」「二の丑」と呼ばれています。
うなぎが夏に選ばれる理由とその栄養価
土用の丑の日にうなぎが親しまれてきたのは、その栄養の豊富さにも理由があります。
うなぎは体に必要な栄養素をバランス良く含んでおり、昔から滋養のあるスタミナ食として知られていました。
うなぎの栄養素の中でも特に注目したいのが、ビタミンB1。
ビタミンB1は、糖質を効率良くエネルギーに変える働きがあり、暑さで消耗した体力の回復に役立ちます。
さらに、ビタミンAやB2、D、E、カルシウム、亜鉛、DHA、EPAなども豊富に含まれており、免疫力の向上、骨の健康、血流の改善など、さまざまな健康効果が期待できます。
身がやわらかく、消化もしやすいため、高齢の方でも食べやすいのが魅力です。
滋養があって食べやすいことが、うなぎが長年にわたって親しまれてきた理由の一つといえるでしょう。
うなぎは栄養豊富で、ビタミンB1やカルシウム、DHA・EPAなどが含まれており、疲労回復や夏バテ予防に役立つスタミナ食として、実は非常に理にかなった食べ物。
今年は土用丑の日が2回あります。
うなぎを食べて暑い夏を乗り切りましょう!
