
前回(回避型愛着障害)のつづきを書いていきます
(まだお読み頂いていない方は是非前回のブログもお読みください)
では、これらのことを少しでも改善させるためには、どのようにしていけばいいでしょうか
回避型愛着障害の克服・改善
回避型愛着障害は、生まれ持った変えられないものではなく、適切なアプローチによって改善していくことが可能です
どのような方法があるのか具体的に書いていきますね
【自己理解を深めるステップ】
①自分の感情に気づく練習
日常生活で自分が何を感じているか(嬉しい、悲しい、怒っている、不安など)を意識的にキャッチする
日記をつけるのも有効です
②行動パターンの認識
人と距離を置きたくなった時、感情表現を避けた時など、具体的な状況と自分の行動を振り返る
③なぜそのような行動を取るのか考える
その行動の裏にある恐れや不安、過去の経験などを探る
④自分の長所や価値を認める
傾向として、自己肯定感が低い場合もあるため、自分の良いところを見つけ、それらを認める

【自分自身との向き合い方】
①自己受容
まずは「自分にはそういう傾向があるのだ」と認めることから始まります
自分を責めたり、否定したりするのではなく、ありのままの自分を受け入れることが大切です
②焦らない
長年かけて形成されたものは、すぐに変わるものではありません
小さな変化を積み重ねていくことを意識し、焦らずじっくりと取り組みましょう
③自分を大切にする
一人の時間を楽しむ、好きなことに没頭するなど、自分が心地よいと感じることを大切にしましょう
自己肯定感を高めることが、他者との関係性にも良い影響を与えます
コミニケーションスキルの向上
他者との間に適切な境界線を保ちつつ、自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを理解するコミニケーションスキルを身につけることは、関係改善に繋がります
では、その方法をいくつか述べますね
①自己表現
相手を尊重しつつ、自分の意見や感情を正直に、適切に伝える練習をする
(「〜してほしい」「〜されると悲しい」など)
②傾聴スキル
相手の話を評価したり遮ったりせず、最後まで注意深く聞く
相手の感情に寄り添う姿勢が大切
③小さなことから頼ってみる
「人に頼ってはいけない」という思い込みを少しずつ手放し、信頼できる人に小さなことからお願いしてみる

【友人、パートナー、家族との向き合い方】
他者に対しても、自分の特性を理解してもらう努力をすることが大切です
・説明とお願い
自分の傾向について説明し、理解と協力を求めることも一つの方法です
「そっとしておいて欲しい時がある」
「急に連絡が取れなくなるかもしれないけど、嫌いになったわけではない」
など、具体的に伝えると相手も理解しやすくなります
・相手の気持ちを想像する
回避的な行動が相手を不安にさせたり、傷つけたりしていないか、相手の立場に立って考えることも大切です
・無理のない範囲で関わる
全ての人と深く関わる必要はありません
自分が心地よいと感じる範囲で、信頼できる人との関係を大切にしましょう
パートナーが回避型愛着障害の場合
もしパートナーがこれらの傾向を持つ場合、いくつかの点を意識すると、より良い関係を築きやすくなるかもしれません
①相手の特性を理解する
回避的な行動は、あなたを嫌っているからではなく、相手の特性であることを理解する
②プレッシャーをかけない
感情表現や親密さを強要せず、相手のペースを尊重する
③安心感を与える
批判したり、感情的に責めたりせず、穏やかで安定した態度で接する
④一人の時間を尊重する
相手が一人の時間を必要とすることを理解し、尊重する
⑤感謝や愛情は具体的に伝える
回避型愛着障害の人は愛情表現が苦手なため、ポジティブな言葉は素直に伝えた方が良いです
但し、過度な期待はしない
⑥共通の趣味や関心事を見つける
二人で楽しめる活動を通じて、自然な形で少しずつ心の距離を縮める

回避型愛着障害については、自身に対してもパートナーに対しても根気強いコミニケーションと、深い理解が求められます
無理せず焦らずに、自身のこともパートナーのことも愛していきましょう!