
似ている感覚
最初に思ったのは、たぶん「楽」だった。
無理をしなくていい。
気を遣いすぎなくていい。
言葉を選ばなくても、
ちゃんと伝わる。
そんな感覚が、自然にあった。
タイミング
話すタイミングも、笑うタイミングも、
不思議なくらい同じだった。
どちらかが何か言おうとすると、
同じことを考えている。
そんな瞬間が、何度も重なる。
偶然にしては、多すぎると思った。
沈黙が苦しくない
何も話していない時間も、
嫌じゃなかった。
むしろ、落ち着く。
隣にいるだけでいいと思える関係なんて、
初めてかもしれない。
比べてしまう
こんなふうに自然でいられる相手が、
他にいたことがあっただろうか。
ふと、考えてしまう。
夫といた時間。
これまでの関係。
どれとも違う。
体温
近くにいると、安心する。
触れていると、落ち着く。
その感覚が、言葉よりも確かだった。
説明できないのに、分かってしまう。
確信に近いもの
「合うね」
彼が、何気なく言った。
軽い言い方だったのに、
その一言がやけに残る。
私も、同じことを思っていたから。
特別じゃないのに
何か特別なことをしているわけじゃない。
派手なデートでもないし、
特別な場所でもない。
それなのに——
ここにいる時間が、
一番しっくりくる。
ふたりの感覚
無理をしていない。
背伸びもしていない。
ただ、そのままでいられる。
それが、こんなにも心地いいなんて思わなかった。
名前をつけたくなる
これは、何なんだろう。
ただの関係、ではない気がする。
でも、言葉にしてしまうと、
壊れてしまいそうで。
はっきりさせるのが、少し怖い。
それでも
考えなくても分かる。
私は、この人に惹かれている。
そして——
たぶん、彼も同じだ。
この関係に、名前をつけるなら。
それは、間違いなんだろうか。
それとも——
やっと出会えたものなんだろうか。
続きはまた次回。