4月16日から春の土用が始まりました。
土用というと、丑の日=鰻を食べる日というイメージが強いかと思いますが、土用とは立春・立夏・立秋・立冬に切り替わる直前の18日間。
季節の変わり目の調整期間で、年に4回訪れます。
季節が切り替わる時期には大きなエネルギーが必要な為、体調を崩しやすくなったり、運気が不安定になると言われております。
土用期間に避ける事
心身ともに不調が出たり運気も不安定になりやすいので、この期間には次の三つの事を避けた方がいいとされています。
1、土を動かすこと
土用の土は、土を表しています。
土に土公神(どくじん)という神様が宿るので、土を動かす事は厳禁とされ、ガーデニングや植物の植え替え、地鎮祭や家の基礎工事などを、この土用期間に新しくスタートさせるのはNGとされています。
※農業など土を動かさなければいけない職業の方はグローブをして対処して下さい。
2、新しいことを始める
土用期間は不安定になりやすい時期。
このような運気の時に新しく何かを始めるという事は避けた方が良いと言われております。
恋愛面では結婚や結納、新しくお付き合いをスタートさせる事。
仕事では、開店や開業、転職など新しく始める事はこの時期には避けたい事。
3、場所を動かすこと
土用期間中の移動は、昔から避けた方が良いと言われております。
就職や転職、新居の購入や引越などはもちろん、旅行も避けた方が良いと言われています。
土用期間は19日間あるので、どうしても始めなければいけない事や、夏の土用はゴールデンウィークに被っておりますので、どうしても旅行に行きたい方や里帰りをする方は、『間日』を活用して下さい。
間日(まび)とは
建築関係の方や植木関連の仕事の方が、この土用期間に仕事をずっと休む事が大変な為、間日を設定し、その日は土を動かす作業をしても良いとされる日が作られました。
春の間日は4月23日・4月24日・4月27日・4月28日・5月4日です。
それ以外の日の移動が必要な場合はお清め塩で土を浄化する方法がおすすめです。
心身の調整には
何故夏の土用に鰻を食べるのか。
それは、干支(かんし)と言って、十干十二支が時間だけでなく、月にも割り当てられているからです。
7月は未の月なので、反対側の丑を撃退するために土用の丑の日に『う』の縁起物を食べます。
それが土用の丑の日に鰻を食べる理由です。
では、春の土用は?
四月は辰月なので、反対側の戌を撃退するため、土用期間の戌の日に『い』のつく白い縁起物を食べましょう。
春の土用は4月16日から5月4日まで。
戌の日は4月16日・4月28日。
土用期間は心身を調整して更なる活躍の為にしっかりと準備する期間として活用して下さいね。
羊乃 愛癒 (ひつじの めい)