幼い頃、北に頭を向けて寝ると、『亡くなった人じゃないんだから』と、よく父から注意をされました。日本では、お釈迦様が入滅する時に頭を置いた事から、亡くなった方の極楽往生を願い、ご遺体を北枕していた為、北に頭を向けて寝ると、『亡くなった人』=『縁起が悪い』という印象だった様です。これは日本独特の文化ですので、今回は方位学の観点から運気を上げる枕の向きをお話させて頂きますね。
寝ながら運気アップ
寝室はその日に溜め込んだ悪い運気を浄化して再生させる場所です。浄化と再生を繰り返す事で運を循環させる為、散らかった寝室は運気を停滞させます。
まずは寝室に不要なものを持ち込まない事、換気や掃除、寝具のお手入れ等をコマメにしてお部屋を清潔に保つ事が大切です。
鏡が寝室にある場合は、寝ている姿が映らない様に注意が必要です。『鏡光殺(きょうこうさつ)』と呼ばれ、寝ている姿が映る事で気が乱れ、凶作用を及ぼします。布を被せるか、姿が映らない場所へ移動しましょう。
枕の向きで取り入れられる運気とは
北枕:健康運・金運(貯蓄)
病気や災難から守ってくれるので、健康状態が良くなります。金銭的な成功や豊かさ、商売繁盛に良く、財産や富、繁栄につながります。
北東枕:金運(投資・貯蓄)
転職、不動産の購入、相続、起業など、大きな変化を迎える時に滞りなく乗り越える事が出来るので、心機一転、人生の大きな局面を迎えている方にお勧めの方位です。投資や貯蓄などの金運にも良い影響を及ぼします。
東枕:勉強運・仕事運・発展・上昇運
行動力やモチベーションを上げ、前向きなチャレンジ精神を宿し活気に満ち溢れた環境を作ります。勉強や仕事の安定性、受験や試験の合格、良好な人間関係の構築などに効果があります。何か目標に向かって進んでいる方は東枕がお勧めです。
東南枕:恋愛運・結婚運
東南は新しい出会い、良縁を引き寄せる方位です。新しい出会いは仕事や友人関係の発展にもつながります。人脈が欲しい方、就職や転職、入学など、新しく環境の変化がある時などにもおすすめの方位です。
南枕:人気運・才能運・美容運
タレントやクリエイティブな仕事をしている方など、自己表現が必要な職業の方にお勧めの方位です。『火』の気質を持っているため、注目度を上げる効果がある反面で、『運気を燃やす』とも考えられています。寝室に観葉植物を置いて『火』の気質を中和して使用して下さい。
南西枕:健康運・家庭運
『土』の気質を持つ為、安定、安泰をもたらします。家族や夫婦関係の安定や調和を望む方にお勧めの方位です。
西枕:金運・安定・商売繁盛・家庭円満
現状維持をするのに適しており、夫婦関係の安定や平和な日常生活をもたらします。現状に満足していて、今の状態をキープしたい方に有効です。リラックスして、ゆっくり睡眠を取りたい方、寝つきが悪い方にもおすすめです。※変化を求める方には現状維持の為、向きません。
北西枕:仕事運・出世運・引立て運・勝負運
上司など権力者の援助、引立てをもたらし、仕事運や収入による金運を上げてくれます。また、勝負事にも強い運をもたらすので、試合に勝ちたい方、ギャンブル好きな方にも人気の方位です。
人は寝ている間に悪い気を浄化し、頭から新しい気を取り入れると考えられています。枕の位置で取り入れる気は変わりますので、枕を置く方位も今のご自身の状態に合わせて変えて運気の流れを変えてみませんか。
羊乃 愛癒 (ひつじの めい)