2024年 2月 の投稿一覧

人生はあなた次第

パートナーが帰宅する時間が近づいてくると、憂鬱になったり、緊張したりする。

休日の夜になると、憂鬱になったり、緊張したりする。

身近な人の不機嫌な態度や、話しかけても無視される状態が続いて、『自分が怒らせるような事をしたかな。。。』と不安になる。

こんな風に、パートナーや職場の方とのやり取りが怖いと感じた事はありませんか?

それはモラルハラスメントに対する心理反応かもしれません。

モラハラは、言葉や態度による暴力です。

受けた側の傷は目には見えませんが、受けた人の自信や価値観、尊厳をそぎ落とし、心を殺します。

明らかな暴言や乱暴な態度がないタイプのモラハラの場合、自分が暴力を受けていう自覚は出来ません。

丁寧な口調で人格を全否定される事も多く、気が付くと心がズタズタになっている事も。。。

モラハラパーソナリティ

自分のためにモラハラを常態的に選んで行なっている人

モラハラパーソナリティの人は、ターゲットを決めて攻撃します。

ターゲット以外の人にはとても良い顔をする為、被害者が周りに相談しても理解されずらく、更に苦しい思いをされます。

不機嫌になる・口をきかない・八つ当たりする、といったモラハラの特徴は、誰もが身に覚えのあるもの。

どこの家庭や職場でも良くある事だし、勝手に言わせておけばいい。。。などと言われて終わる事が多く、日々の生活の中で、じわじわと暴力を受け続け、周りに相談しても自分の気のせいだと感じてしまい、いつの間にか自分が自分でなくなっています。

ですが、モラハラは『どこの家庭や職場でも良くある事』ではありません。

モラハラパーソナリティが自分の為に被害者を利用し、その人の世界を支配して行く事です。

モラハラの手法

例えば、モラハラの手法の1つに『誘導』があります。

旅行中にどこを観光するか決める場面を考えてみましょう。

モラハラパーソナリティには、既に行きたい場所があります。

『ここはどう?』と被害者が提案して、そこが相手の行きたい所ではない場合、『本当にそれでいいの』と言ったり、ムスッとした顔をしたりします。

そうした態度に引っぱられて被害者は自分の意見を変えていきます。

通常なら相手の思いを汲み取る事は良い事ですが、被害者が自分で決めた事の様に『誘導』しているのです。

更に、行ってみたけれど期待していた様な所では無かった場合や、天候が悪い事もあるでしょう。

そんな時も、『お前のせいだ』と不機嫌に言ったり、自分だけ別行動を始めたり、家族を置き去りにして一人だけホテルに帰ってしまったりもします。

上手く行けば『自分のお陰だ』となり、そうでなければ『お前のせいだ』となる。

旅行は例えですが、職場やご家庭内で、このような誘導が身の周りで起こっていないか思い出してみて下さい。

日常生活でも、何かを決める度に同じような状況が繰り返されて、被害者は相手の不機嫌な言動を思い出して、何とか相手に寄り添おうと自分の意見を無くしていきます。

『相手に従ってしまう被害者も悪いのでは?』という意見もありますが、同じような状況が一度や二度ではなく、常に起こるとしたらどうでしょう。

相手の不機嫌が、ずっと続いたらどうでしょう。

一見、暴力には見えませんが、被害者を責め続けるのです。

相手と良い関係を作りたいと思って努力しても、被害者の努力だけでは成り立ちません。歩み寄っているつもりが、自分を捨て去り、相手の世界に飲みこまれて行く事になるのです。

分かりやすい暴力的な言動を受け続けた人は当然の事、口調こそ丁寧でも、この様な静かなモラルハラスメントを受けてきた人の心も同じように深く傷ついています。

モラハラ被害に気付いた時は

モラハラという言葉と出合い、自分の辛さの原因が分かると、『なぜ、相手はモラハラをするの?』『どうしたら、辞めてくれるの?』と、その原因を夢中になって探る様になります。

ですが、モラハラは相手の心の問題です。

モラハラという手段を使って、自分の心を守っているのです。

本人が自分と向き合わない限り、変わる事は無いでしょう。

相手の事ばかり考えていても、心は晴れません。モラハラを受けているかもしれないと感じたら、次の行動を取ってみて下さい。

1 相手から、まず離れる

自分の心を苦しめる相手から、まず離れてみて下さい。

相手がモラハラパーソナリティなのかを夢中になって調べるよりも、辛い・しんどい・怖い、という、あなた自身の思いを大切にして下さい。

モラハラを受け続ける環境で、自分の事を冷静に見つめる事は出来ません。

心の安全を確保して自分と向き合う事が大切です。

夫婦間のモラハラの場合、ご実家など安心出来る場所で過ごして下さい。

慌てて離婚を決める必要はありませんが、これから自分はどうして行きたいのかを、じっくりと考えてみましょう。

2 誰かに話してみる

たった一人でモラハラに向き合い続けるのはしんどいですよね。

モラハラを指摘してくれた人が居るならその人に。

居ない場合はあなたの味方でいてくれる人に、相手とのやりとりで辛かった事を話してみて下さい。

話しをする過程で、あなたの味方になってくれていた人と疎遠になっている事に気が付くかもしれません。

これも、『誘導』による事が多く、モラハラパーソナリティは、あなたの味方になってくれていた人からあなたを遠ざけて、暴力に気づく機会を奪っているのです。

3 一人の時間を持つ

実家には帰れない、誰かに話すのも難しい、という場合は、一人でホッと出来る時間を少しでも良いので持つ様にしてみましょう。

お気に入りの喫茶店に立寄る、休日に図書館に行くなど、物理的に長時間離れられなくても、相手の事ばかり考える時間を少しずつ減らしていく事によって、精神的に距離を取っていく事が大切です。

自分のの生き方は、自分で選んで良い

自分と向き合う時間を持つと、特に恋人や夫婦関係の場合、『自分の見る目がなかった』『そういう人を選んだ自分が悪い』と思いがちです。

ですが、自分を責めないで下さい。

モラハラパーソナリティは、ターゲット以外の他者にはとても良い人の場合が多いのです。

交際・結婚するまでは、あなたもその『他者』だったハズです。

また、相手が変わったのでも、あなたが相手をそういう人にしたのではありません。

自分のテリトリー内の身近な存在になつたからこそ、モラハラをする様になったのです。

その事をふまえて、この先、相手とどうして行きたいのかを考えてみて下さい。

あなたの価値観は、あなた自身が変えたいと思わない限り、誰も変える事は出来ません。

それが、パートナー、親、友人、上司など、相手が誰であってもです。

あなたは、誰かのために存在しているのではありません。

自分の生き方は、自分で選んで良いのです。

これからどう過ごしていくかは、あなた次第。

あなたの心が晴れやかになる道を選べます様に。。。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

雪月

今日2024年2月24日は、21:30に乙女座で満月を迎えます。

満月にはそれぞれ名前がついていて、2月の満月はスノームーン(雪月)。また、別名でハンガームーン(飢餓月)や寒月などと呼ばれています。

月の満ち欠けには神秘的なパワーがあり、古来から月は、人の心に大きな影響を与えて来ました。特に満月の日は引力が強くなり、引き寄せる力、吸収する力が強くなります。

満月の日にお願い事をする方も多いと思いますが、月のパワーの影響を受けて叶いやすく、運気アップに繋がります。

断捨離

西洋占星術で一般的なジオセントリックでは、『月』は心の内側を表す天体です。

乙女座の性質は、繊細で慎重です。計算能力や分析能力もあり、細部まで気遣いが行き届く星座。

キーワードは奉仕・分析・整理・計画etc。。。

必要な物と、そうでない物に明確に線引きする事。抱える物が多過ぎてしまうと、荷物が重すぎ、前に進みたくても進めなくなってしまいます。

不要なモノはテキパキ捨てる。その潔さで自分自身や人生を美しく整える乙女座。その力を意識して、心と物の整理!思い切って手放してみませんか?

満月に願い事をする方法

満月は、豊かさや実りの象徴です。

叶った願い事や、貴方が与えられている事に対して感謝をしましょう。

まだ叶っていない願い事でも、既に叶っている様に感謝を伝えてみるのもお勧めです。

願い事が叶っている自分の姿をイメージしながら出来るだけ具体的に、心を込めて和紙などに丁寧に書きましょう。

書き終えたら必ず読み返し、あなたの潜在意識にしっかりと入れて下さい。

満月のパワーは満ちていくもの。お願い事も、満ちていく内容のものである事が重要です。

例えば、ダイエットは満月から新月に向けてすると良いとされていますが、ダイエットをして痩せるなどの願い事自体は満月には向いていません。

新しい事を始める様な内容の場合は、新月にお願いをしましょう。

スノームーンのスピリチュアル的な意味

1 自制心が生まれる

スノームーンが持つ大きなテーマは、自律・自制・秩序です。

我、律するという意味があり、欲に流されて後回しにしがちな事をサポートします。

例えば、お金を貯めたいけど衝動買いが辞められない等、満月のエネルギーが貴方の中で自制心が生み、日々を堅実に生きる切っ掛けとなるでしょう。

2 心身のバランス

スノームーンは調整というキーワードも持ち、この満月の日に自身と向き合う事で、心身のバランスを整えられます。

満月はエネルギーに満ちあふれ、ポジティブな感情を得やすく、ネガティブな考えが続いたり、理由は分からずモヤモする人にも、スノームーンの満月エネルギーでバランスを整える切っ掛けになります。

よりスノームーンの効果を得るために

ベランダや屋外に出て、満月を眺めましょう。

月光を浴びる事で、スノームーンのエネルギーを貴方自身に、受ける事が出来ます。

時計やブレスレットなど、身に着ける物を月光浴させて、普段から身に着け、この日に願った事を意識下に置くのも有効です。

あなたの人生がより豊かになります様に。。。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

400年に3度の空白

もうすぐ2月も終わり。。。

今年は閏年ですね。

閏年とは

古代ローマのヌマ暦では1ヶ月は28日周期。1年の最後の月は23日でした。

その後のユリウス暦では、旧ローマ暦の11番目の月を正月とし、12番目の月を2月としましたが、閏年には1日足して2月29日としました。今の暦の原型となった暦でもあります。

ですが、このユリウス暦によって発生したエラーを修正するために、1582年、教皇グレゴリー13世によって今のグレゴリオ暦が確立されました。

地球は太陽の周りを1年間掛けて1周します。

時間にして、約365.24219日。

世界各国で採用されているグレゴリオ暦の、1年=365日では、1年に少しずつズレが生じます。

このズレを調整してくれるのが、閏年の役目。

閏年を400年に97回にする事で、実際の1年間と暦上の1年間のズレは、約0.00031日まで小さくなります。

この様な小さな差でも、数千年掛けて積み重なれば、1日程度のズレとなりますが、国立天文台によると、今度ズレが生じた際にどのように修正を行うかは、今の所、決まっていないそう。

グレゴリオ暦は世界的に使われていますが、それでもまだ完璧では無いのですね。

4年に1回は間違い

閏年は400年間で97回訪れます。

あらら!?

3回足りない事に気づきましたか?✨

閏年が採用される年にはルールがあり、2000年・2024年など、4で害りきれる年に巡って来ます。

ですが、その中には『100で割り切れる年の場合は、400でも割り切れないと閏年にならない』という例外も存在します。

ご存知でしたか?

なので、4年に1度の年が訪れても閏年にならない年が巡ってきます。

例えば、1900年は、4でも割り切れ、100でも割り切れますが、400では割り切れませんので、閏年にならない年。2000年は4でも100でも400でも割り切れるので、閏年です。

そんな貴重な年が400年に3回存在します✨

次に訪れるのは2100年。。。

愛癒さんは、生きてるかしら💦

おばあちゃんを通り越して来世で赤ちゃんになってるかも💕

2月29日生まれは年齢も4分の1?

私のいとこに閏年の2月29日生まれの方が居るのですが、閏年だと、4年に1回しか年を重ねないわけではありません。

年齢計算に関する法律では、年齢を計算する時には出生日を初日に参入する事を定めておりますので、

2024年2月29日に生まれたお子様は、2025年2月28日の24時に満1歳を迎える事となり、2025年は2月29日が無いので、2月28日の24時=3月1日の0時に年齢が切り替わる事になります。

同級生が60歳になっても、自分は15歳✨という事にはならないのです。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

色眼鏡で価値観チェンジ

あなたの人生の満足度は気持ちが大きく影響します。

たとえば職場の忙しさや、人間関係のイライラなど。

不機嫌の延長線上には精神的な負担の抱え込み過ぎがあり、人によっては療養が必要な状態まで悪化する場合もあります。

ここでは、そうなる前に自分にのしかかる負担をコントロールしながら、機嫌よく仕事をするコツについてお話し致します。

機嫌は、「気持ち」と密接に関係しています

気持ちは、細かく分けると「情動(Hモーション)」と「感情(フィーリング)」に分けられ、何か起きた時に、まず情動が発動され、次に感情が出ます。

情動とは、出来事への瞬間的な心理的な反応で、上から何か落ちてきたら「ドキッ!」とし、宝くじで大きな賞を当てた時は「やったぁ!」と反応するでしょう。

個人の反応の差はあるとしても、大体の方が同じような心の反応になるのが特徴です。

しかし、この情動に対して、認知というプロセスを介して、人それぞれで違った感情が生まれます

仕事のミスで叱られる瞬間は、「やってしまった」というネガティブな情動が発動し、対して、「周りにバカにされるかも」という認知での恥ずかしいという感情や、「降格させられるかも」という認知での不安の感情が湧き上がるかもしれません。

その一方で、「自分のために言ってくれている」という認知での感謝や、「これで自分の課題が見えた」という認知での向上心という感情になる人もいます。

同じ出来事でも、これだけ感情は異なります。

「色眼鏡」を取り換えて、物事を捉え直す

このように、「認知」は、起こった事実の見え方を変える色眼鏡です。

個人の価値観や思考の癖でもあり、今までの知識や経験によって作られたもので、Aが起きている時に「Bに違いない」という思い込みや「Cをすべきだ」という決めつけも働きやすく、不機嫌から抜け出せない事も良くあります。

この色眼鏡をうまく使いこなす事がご自身の気持をコントロールする事に繋がるのです。

大前提として、自分が「色眼鏡をかけていると認識する」事。

イライラしたり意気消沈した時は、今の感情が色眼鏡のレンズを通して生まれている感情である事を、つい忘れてしまいます。

そのネガティブな感情に引きずられず、機嫌良く過ごせる人は、この色眼鏡を柔軟に取り換えて、目の前で起きた物事を捉え直し、自分の中に落ち着いた感情が生まれるように、都合の良い色眼鏡に取り換えるのが上手です。

それだけ多くの選択肢を持っているという事です。

色眼鏡を取り換える【気持ちを切り替える】5つの方法

1:鏡を見て自分を客観視する

1つ目は、自分の顔を鏡で見る事。

色眼鏡を取り換えるには、今の自分の状況を俯瞰的に見るのが有効な手段。

特に、イライラしている時に鏡を見ると、どんな顔になっているでしょうか?

「自分を追い込みすぎている」「無理しすぎている」と、自分を客観視する切っ掛けになり、気持ちを切り替える効果があります。

更に、鏡の中の自分に「良く頑張ってるよ」と声を掛けてあげるのも、等身大の自分を認めて心穏やかにする方法です。

2:他の人ならどう動くか考える

2つ目は、「あの人だったらどうするだろう」と想像してみる。

尊敬する人、推しキャラ、歴史上の人物でも構いません。

同じ場面に遭遇した時、あの人だったらどうするか考えるだけで、自分と異なる価値観を手に入れる事が出来ます。

また、多くの人と関わる事は、より多くの価値観に触れる切っ掛けになるので、普段から家や職場ではない地域のコミュニティーや趣味の集まりなどのサードプレイスも積極的に作るのも良いでしょう。

普段は関わらない人の話を聞くだけでも、新たな発見があるものです。

3:イラッとしたら真似してみる

3つ目は、真似をする事。

人間は誰でも悔しい思いや嫉妬をします。

「頑張っているのに評価されない」という不満だけではなく、「あの人は手抜きの仕事しかしていない」「偉い人に媚びてるだけ」と決めつけてはイライラしっぱなし。。。なんて事も。

そのような時は、あえて相手を観察して真似してみましょう。

学ぶのは真似する所から。

その人が上手くやっている秘訣が分からない時は、素直にその方に聞いてみるのも効果的です。

時には、高いプライドという色眼鏡を外して相手に関わる事で、見えてくる事があります。

4:自分が恵まれている部分を探す

4つ目は、比較する事。

落ち込んだ時に「もっとブラックな会社もあるし、まだマシか」と考えてみる事です。

どれだけ辛い事があっても、自分は恵まれている方だと思う事で気持ちを切り替える事が出来ます。

他人との比較は抵抗があるかと思いますが、これは他人を可哀そうと思う事ではなく、見逃している自分のプラス要素を探す事を意識する事に意味があります。

5:小さなケア方法を沢山持つ

5つ目は、普段からのストレスケア。

生きている上で、ストレスは誰でも感じるもの。

抱え込み過ぎずに心身のケアをする習慣を持つ事で、認知をコントロールする余裕を持てます。

ケアの方法は、沢山寝たり、好きな音楽を聴く、サウナに行く等、人それぞれ。

ご自身のストレス解消法を見つけておきましょう。

海外旅行に行くような壮大な方法だけではなく、高級な入浴剤を使う、メイク道具を変える、コンビニスイーツを買う、美味しい物を食べる等の小さなケア方法を数多く持っている方が、コマメなストレスケアが出来ます。

「色眼鏡」という言葉は否定的な言葉の様に感じられるかもしれませんが、人は誰もが持っている事で、その事を受け入れる心が大切です。

自分だけではなく、相手も色眼鏡をかけていて、他人と価値観が違うのは当然。

沢山の色眼鏡を柔軟につけ換える事で、ストレスを抱え込みにくくなったり、折り合いをつけやすくなったり、トラブルが起きても他の方法を見つけやすくなったり、自分のキャパシティに合わせた持続可能な機嫌の良さを手に入れましょう。

あなたのストレスが少しでも軽くなり、人生が充実します様に。。。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

初午

今日、2024年2月12日は『初午』です。

初午(はつうま)とは

2月最初の午の日の事。

午の日の数え方

昔は日付を十二支である子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥に当てはめ、数えていました。

このように日付を数え、2月最初の午の日が『初午』です。

初午の由来

京都、稲荷山の麓に位置する『伏見稲荷大社』にあり、奈良時代の711年(和銅4年)、初午の日に穀物の神様、稲荷大神が稲荷山に鎮座されたとされ、稲荷大神を祀るために初午に執り行われる初午祭が全国に広がったと言われています。

稲荷神社の『稲荷』は、『稲生り』から由来され、『おいなりさん』と親しみを込められて呼ばれていますよね。

地方によっては初午祭を旧暦で行う稲荷神社や、2月の2回目の午の日(二の午)、3回目(三の午)にも祭礼を行う神社もあります。

稲荷神社のご祭神は、宇迦之御魂神。

元々は五穀豊穣を祈願していましたが、現在は商売繁盛や家内安全など様々なご利益があるとされています。

特に金運とご縁が深いので、初午の日は稲荷神社にお参りに行くと良いとされ、『油揚げはお札代わり』という言い伝えもあり、昔の人は稲荷神社に油揚げをお供えしていました。

黄金色に輝く油揚げを使用したいなり寿司は、大きな金運を得られるラッキーフードで、稲荷神社のお祭りの日に食べると、金運を上げる事が出来ます。

初午のお供え物・初午に食べるもの

【いなり寿司】

キツネの好物である油揚げを初午の日にお供えしていましたが、稲荷神のお陰でもたらされたお米を詰めて奉納したのが、いなり寿司の始まりです。

【初午団子】

初午には蚕の神様を祀る行事も行われます。

初午団子は繭が沢山出来る様にと願い、繭の形のお団子を作り、神様にお供えしたのが始まりです。

養蚕が盛んな地域に多く見られ、現在も汁物やぜんざいに入れたり、焼いた初午団子にお醤油で味付けをしたり、様々な食べ方で親しまれています。

【しもつかれ】

北関東に伝わる郷土料理で、鬼おろしですった大根、人参に、鮭の頭や油揚げ、野菜、大豆、酒粕を入れて煮込んだ料理です。

諸説ありますが、宇治拾遺物語や古事談に登場する『酢むつかり』が起源だとされています。

様々な家庭のしもつかれを食べると病気にならないと言われ、近所で交換をして食べるそうです。

ブログを書いていたら、いなり寿司が食べたくなりました✨

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)