墓じまいをするか悩んでいるあなたへ

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母の実家の九州へ行く機会が出来たので、お墓参りに行こう。。。と話すと、まさかのお墓がありませんでした。

母に事情を聞いたところ、母の姉妹や従妹が福井や栃木など、それぞれ地方へお嫁に行った事や、祖母の世代が年齢を重ねたこともあり、お墓の維持をすることが難しく、墓じまいの流れとなったのだそうです。

そこで、今回は墓じまいについてのお話です。

近年、墓じまいを考える人が増えています。占いでも墓じまいについてのご相談がちらほら。。。

ですが、実際に墓じまいを決断するのは簡単ではありませんよね。

『本当に墓じまいして大丈夫?』

『ご先祖様に申し訳ない気がする。。。』

『手続きが複雑そうで不安』

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

墓じまいとは?

墓じまいとは、現在のお墓を撤去し、遺骨を別の場所へ移すことを指します。

最近では、お墓の維持管理の負担を減らすために選ぶ人が増えています。

墓じまいをすると、必ずしも供養をやめるわけではありません。

別の方法でしっかりとご先祖様を供養しながら、現代のライフスタイルに合った形へと移行する事ができます。

墓じまいのメリット・デメリット

1・墓じまいのメリット

管理の負担がなくなる

お墓の清掃や維持費が不要になり、管理の負担を軽減できます。

遠方にある墓参りの負担が減るお墓が遠くてなかなかお参りできない場合、近くに移すことで供養しやすくなります。

後の世代に負担を残さない自分の代で整理しておけば、子どもや孫にお墓の維持を任せる心配がなくなります。

新しい供養の形を選べる

納骨堂や樹木葬、散骨など、自分たちに合った供養方法を選択できます。

2・墓じまいのデメリット

親族との調整が必要

墓じまいには親族の理解が必要です。特に家族が多い場合、意見が分かれる事もありますよね。

費用がかかる

墓石の撤去や遺骨の移動などには費用が発生します。ただし、長期的に見れば管理費を払い続けるより負担が減る事もあります。

精神的な葛藤がある

『お墓をなくすなんて。。。』という気持ちになりやすいですが、供養の形は時代と共に変化していくもの。大切なのはどう供養するかです。

墓じまいの準備と手順

1・親族と話し合う

墓じまいを進める前に、家族や親族と相談しましょう。反対意見が出ることもあるので、墓じまいの理由や今後の供養方法を丁寧に説明することが大切です。

2・新しい供養方法を決める

墓じまいをするなら、遺骨をどうするのか決める必要があります。以下の方法が主流です。

  • 永代供養墓(合葬墓):院や霊園が管理し、個別ではなく共同で供養される
  • 納骨堂:屋内施設で遺骨を管理する(口ッカー型や仏壇型など)
  • 横木葬:墓石の代わりに木を植え、自然の中で供養する
  • 散骨:海や山などに遺骨を撒く(手続きが必要)

3・お墓の管理者に相談する

お墓がある霊園や寺院に「墓じまいを考えている」と伝えましょう。墓石撤去や手続きについて説明してもらえます。

4・改葬許可を取得する

遺骨を移動するには、役所で「改葬許可申請」を行う必要があります。

【改葬許可申請の流れ】

  1. 現在の墓地の管理者から「埋葬証明書」をもらう
  2. 新しい納骨先を決め、「受け入れ証明書」をもらう
  3. 市区町村役場で「改葬許可申請書」を提出し、許可証を受け取る
  4. 墓じまいを進める(石材店に墓石の撤去を依頼)

5・遺骨の移動と供養を行う

新しい供養方法に合わせて遺骨を移し、供養を行います。お寺で閉眼供養(魂抜き)をしてもらうこともあります。

墓じまいを前向きに考えるために

墓じまいはお墓をなくすのではなく、供養の形を変えること。

『この先も大切に供養していくために、より良い方法を選ぶ』と考えれば、前向きな気持ちになれます。

また、墓じまいをしたことでお墓参りに行きやすくなった子どもに負担をかけずに済んだといった声も多く聞かれます。

大切なのは、お墓の形ではなく、ご先祖様を思う気持ちです。

あなたの気持ちや状況に合った供養方法を見つけて、安心できる選択をしていきましょう。

墓じまいは無理にしなくてもOK!でも、選択肢の一つとして考えてみよう

♥墓じまいにはメリット・デメリットがある

♥ 家族や親族としっかり話し合うことが大切

♥供養の形は自由。お墓がなくても大切に供養できる

♥手続きは順番に進めれば意外とスムーズ

墓じまいをするかどうかは、人それぞれの事情によります。「絶対にしなければいけない」わけではありません。ただ、「今のままでいいのかな?」と悩んでいるなら、将来を見据えて考えることはとても大事です。

あなたにとって、そして家族にとって、納得できる供養の形を見つけてくださいね。

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