2024年 4月 の投稿一覧

占いの種類って沢山あるけど、何が違うの?【2】

3・卜占

卜占(ぼくせん)とは、偶然性の中に必然性を見出す占術です。

相談者の質問に対して出たカードの絵柄や卦(かけ)のシンボルから、答えを導き出します。

自分でも気が付いていない潜在意識からのサインが浮かび上がるので、無意識の声に気付かせる『気づき』を促す為のツールとも言えます。

人の気持ちや、この先の運勢、自分の行動の吉凶など、時間と共に変化する事柄を占う時に適しています。

タロット占い

カードをシャッフルして選択し、質問に応じて出たカードの絵柄の象意や数字から、運気の流れや悩みの答えを導き出す占術です。

数カ月先の方向性や相手の気持ちを知りたい時など、どちらを選ぶか選択したい時などに適しています。

中国の哲学書『易経』が根本経典で、日本の元号の由来でもあります。

陰陽思想に基づき、『卦』を用いて事象の変化を読み解く占術です。

竹の棒やサイコロ、コインなどが使われ、64通りの結果が得られます。

哲学的な啓示や物事の吉凶、心構え、行動指針を受け取りたい時に適しています。

4 ・その他

風水

陰陽思想と五行思想に基づき、衣、食、住、行動などを調整して運気を高める占いです。

陰陽思想では『陰陽』、五行思想では『木・火・土・金・水』の元素のバランスを重要視します。

流派によっては、気学、易、東洋占星術も加味して判断する事もあります。

主に住環境を整えたい方や家を建てたい方、模様替えやリフォームを考えている方にお勧めです。

奇門遁甲

奇門遁甲とは、諸葛孔明が使った事でも有名ですが、特定の時刻に、目的に合わせた方位に移動する事によって、その方位が持つ『気』の力を取り込み、運気を高めて開運を実現するという占術です。

新たな事業を始める為の適切な時期や、旅行の出発時間、行き先の選択などを占う際に活用される事が多い占術です。

霊術占い

スピリチュアル・オーラ・リーディング・チャネリング
など、潜在意識、守護霊、高次元の存在などと通じる技術を持った占い師が、メッセージを伝える占いです。

本来の進むべき道や人や動物の気持ち、亡くなった人の思い、前世などを知りたい方に適しています。

占い師側の精神的な成長度や能力で、どの時空層に通じるかが決まると言われているため、人間性も含めて信頼できる占い師を選ぶ事が大切です。

占いの種類って沢山あるけど、何が違うの?

占いは大きく3つに分けられます。

1・命占

命占(めいせん)とは、この世に誕生した瞬間の情報を元に占う占術で、生年月日や出生場所など、この世に誕生した瞬間に定められた情報を元にしています。

出生時の情報は、変わる事が無い為、何度占っても同じ結果となり、その人が生まれ持つ性格や才能、将来的に訪れる運勢や転機などを占う時にお勧めの占術です。

有名な命占では西洋占星術、四柱推命、九星気学などがあります。

西洋占星術

西洋占星術ではまず、生まれた瞬間の地球から見た太陽系の10天体の星配置図(ホロスコープ)を作成します。

70億人居たら70億通りの星配置が存在し、一人として同じ配置の人はいない事から、的中率の高い占術の一つです。

性格や才能、恋愛、適職、人間関係、金運、運勢など、幅広いテーマで占えます。

四柱推命

四柱推命とは、陰陽五行説を元に、古代中国の宋時代に生まれたと言われている占術です。

出生時の年・月・日・時を4つの柱『四柱』で表現し、その組み合わせから命式と呼ばれる表を作成します。

性格や才能、適性、運気や健康、相性、金運など、幅広く占う事が出来ます。

九星気学

九星気学とは、中国の五行と方位学の思想を元にして日本で生まれた占術です。

九星・干と支・五行を組み合わせて、大自然から受ける気の影響を読み取り、性格や運勢を占う事が出来ます。

『動の運命学』とも言われ、吉方位に動く事で開運を目指すので、引っ越しや旅行など移動の際に利用されています。

2・相占

相占(そうせん)とは、物の形状や様相から占う占術です。

文字の画数やバランスで占う『姓名判断』も、相術の一種。性格、運勢、開運方法を知りたい方に適しています。

手相占い

手相は脳と直結していると言われ、脳内で予測した事や感じた事が反映され、思考や行動により変化します。

才能、性格、恋愛、将来の予測、健康などを占うのに適し、良い相は強調し、悪い相は改善する事で、人生を更に良い方向にする為の影響をもたらします。

人相占い

有名な哲学者、アリストテレスなどが『古代西洋人相学』の基礎を築きました。

眉は意志の強さ、目は精神状態、唇は知性を表すと言われており、顔立ち・表情・話し方・仕草から、性格や運勢を占います。

家相占い

風水が『気の流れ』などを考慮して運気を上げるのに対して、家相占いでは陰陽五行説に基づき、家の形や間取りなどで吉凶を占います。

引っ越しや家の建て替えの際に利用される事が多く、長方形や南向きの家だと吉相、三角形や北向きの家だと凶相など、家の相を見る占術です。

占いはより良い選択をする為のツールです

『貧しい者は占いに依存し、向上心のない者は占いをバカにする。富める者は占いを利用する』

占いにはこの様な言い伝えがあります。

この言葉が必ずしも真実だとは限りませんが、古来から戦争で勝つ為に使用されるなど、歴史上の偉人や成功者の多くが占いを利用している事は確かな事実です。

占いを活用した歴史上の偉人に、武田信玄や徳川家態が挙げられます。

武田信玄は、占い師の助言に基づいて名前を改名し、戦略を立てる際に占いを判断材料の一つとして活用したのだそう。

同様に徳川家康も、占い師の助言により江戸を幕府の本拠地に選び、江戸の繁栄に占いを寄与させたと言われています。

こうした歴史的な人物が占いを活用する時の共通点は、占いが持つ『選択の指針』を上手に利用している事です。

占いとその方の考えが一致すれば、勇気を持って前進する事が出来ますし、一致しなければ対策を考える。

そんな賢さと判断力が、彼らを成功を導いた要因とも言えます。

様々な占術が存在しますが、どの占術にも共通する事は『現状を変えれば未来を変える事が出来る』という考え方です。

現時点での占いの答えに振り回されて、過度に一喜一憂する事は避けた方が賢明です。

占いは良い選択をする為のツールであり、左右されるものではありません。

占いの本当の目的は『前向きなモチベーションを得る事』であり、ネガティブな占いには拒否の意思を持つ事が大切です。

占いとは、自分自身を冷静に見つめ直す事を通じて、新たな可能性を発見し、ポジティブな気持ちを得る為の手段です。

貴方が占いで前向きな選択をし、人生を明るくより良いものにしていける様、祈っております。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

あの日は夏だけではありません

4月16日から春の土用が始まりました。

土用というと、丑の日=鰻を食べる日というイメージが強いかと思いますが、土用とは立春・立夏・立秋・立冬に切り替わる直前の18日間。

季節の変わり目の調整期間で、年に4回訪れます。

季節が切り替わる時期には大きなエネルギーが必要な為、体調を崩しやすくなったり、運気が不安定になると言われております。

土用期間に避ける事

心身ともに不調が出たり運気も不安定になりやすいので、この期間には次の三つの事を避けた方がいいとされています。

1、土を動かすこと

土用の土は、土を表しています。

土に土公神(どくじん)という神様が宿るので、土を動かす事は厳禁とされ、ガーデニングや植物の植え替え、地鎮祭や家の基礎工事などを、この土用期間に新しくスタートさせるのはNGとされています。

※農業など土を動かさなければいけない職業の方はグローブをして対処して下さい。

2、新しいことを始める

土用期間は不安定になりやすい時期。

このような運気の時に新しく何かを始めるという事は避けた方が良いと言われております。
恋愛面では結婚や結納、新しくお付き合いをスタートさせる事。
仕事では、開店や開業、転職など新しく始める事はこの時期には避けたい事。

3、場所を動かすこと

土用期間中の移動は、昔から避けた方が良いと言われております。
就職や転職、新居の購入や引越などはもちろん、旅行も避けた方が良いと言われています。
土用期間は19日間あるので、どうしても始めなければいけない事や、夏の土用はゴールデンウィークに被っておりますので、どうしても旅行に行きたい方や里帰りをする方は、『間日』を活用して下さい。

間日(まび)とは

建築関係の方や植木関連の仕事の方が、この土用期間に仕事をずっと休む事が大変な為、間日を設定し、その日は土を動かす作業をしても良いとされる日が作られました。

春の間日は4月23日・4月24日・4月27日・4月28日・5月4日です。

それ以外の日の移動が必要な場合はお清め塩で土を浄化する方法がおすすめです。

心身の調整には

何故夏の土用に鰻を食べるのか。

それは、干支(かんし)と言って、十干十二支が時間だけでなく、月にも割り当てられているからです。

7月は未の月なので、反対側の丑を撃退するために土用の丑の日に『う』の縁起物を食べます。

それが土用の丑の日に鰻を食べる理由です。

では、春の土用は?

四月は辰月なので、反対側の戌を撃退するため、土用期間の戌の日に『い』のつく白い縁起物を食べましょう。

春の土用は4月16日から5月4日まで。

戌の日は4月16日・4月28日。

土用期間は心身を調整して更なる活躍の為にしっかりと準備する期間として活用して下さいね。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

占いの形式は何が良い?

アプリが発達した今、占いアプリも増えましたし、YouTubeやTik Tokでも手軽に3択占いが出来る時代になりました。

貴方は占いを受ける時に、どの様な形式で占いを受けますか?

占い形式

・個人でやっている占い師さんの所へ出向く

・占い館やイベントなどでの対面占い

・ズーム鑑定の様な先生の顔や声は聞こえるけれど、自分側は顔出しせずに声やチャットで鑑定

・電話鑑定など、対、人ではあるけれど対面ではない形式

・チャットで文字のみの鑑定

・本など、生年月日を元に自分の性格などを知る事が出来る物。

・アプリなど今の悩みに対して当てはまる質問に対して、数パターンの決まった答えが出るもの

等、鑑定を受けるには様々な形式があります。

悩みや環境に応じて、貴方に合った占い形式を選びましょう。

形式別メリット・デメリット

対面占い

占い師と直接会話をする事で、信頼関係を築いたり、占い師の人柄が分かり、安心感が生まれます。

信頼関係や共感が増すため、深い悩みを相談しやすくなります。

また、占いイベントなど非日常的な雰囲気があり、『空間の記憶』として定着し、前向きな決意を後押ししたり、様々なジャンルの鑑定士が揃っているため、数人に鑑定をしてもらえば、多方面での意見が聞ける事や、イベント特有の楽しい雰囲気を味わえます。

一方で、対面鑑定には開店時間や閉店時間がある為、夜中に悩んで眠れない時は翌日まで待たなければならないなど、お客様側が時間を合わせて訪問する必要があります。

緊張しやすい方だと初めて行く占い館は敷居が高く感じられる事もあり、訪問の為の移動時間と交通費がかかる事などが、デメリットとして挙げられます。

電話占い

深夜に悩んでいても、すぐに電話が繋がる事や、出掛ける為の身支度をしなくても良いなど、時間や場所を選ばずに、気軽に相談出来るというメリットがあります。

自分の顔を見せない為、本音を話しやすいという一面もあります。

ただ、いつでも相談出来る手軽さから、依存しやすい傾向があり、料金形態も「1分○○円」と定められているケースが多いため、予期せぬ高額料金への警戒が必要です。

また、電話鑑定会社によってはマニュアルが存在する所もある為、一人一人に合った鑑定とは異なり、何度相談しても同じ答えが返って来るデメリットもあります。

非対面である特徴を悪用した悪質業者とのトラブルには注意が必要です。

占い本やアプリなど、文章での占い

で、自分に該当する欄を読む事で手軽に占いが出来る形式です。

占いアプリには、手順や計算方法が組み込まれているため、ある程度の的中率はあります。

文章や画像には、何度も見直せるというメリットもあります。

占いは本来、微妙で複合的な絡みや矛盾を読み解く事が肝要です。

その為、書籍やアプリ上の占いでは、複合的な解釈が難しく、表面的な助言になりやすいという特徴もあります。

タロットアプリによっては、全てのカードの答えが出るわけではなく、3通り位を繰り返すケースも良く存在します。

占いの結果がすべてじゃない

占いを日常生活や仕事に役立てるためには、客観的な視点に立って、占いと適切な距離感を保つ必要があります。

占いの結果に頼り過ぎたり、占い結果に振り回されてしてしまうと、結果的に判断を誤る事にもなりかねません。

占いは、現時点で想定される『未来予想』であり、それを実現出来るかどうかは本人の考え方や行動次第です。

大切なのは、どのような結果であっても一喜一憂せず、それを『注意喚起』と受け止めて、ポジティブな気持ちで行動する事が大切です。

起こるであろう苦難は起こらない努力をしたり、未来を明るくする為に、占いを活用して頂けたら嬉しいです。

貴方の未来がより良いものになります様に。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)