
転職せずに心地よく働くために
職場には、どうしても『ちょっと苦手だな』と感じる人が一人はいますよね。
特に、仕事は出来るけど、態度が権威的な先輩。
話し方が威圧的だったり、必要以上に指摘してきたり。。。
それなのに、上司もその人の実績や能力を理由に、態度の改善にはノータッチ。
結果として、『自分が我慢するしかないのかな。。。』と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
転職はしたくない。けれど、このままだと気持ちが持たない。そんな悩みに直面しているあなたに、転職せずにその先輩とうまくやっていくためのヒントになれば幸いです。
【感情】と【事実】を分ける
人間関係の悩みは、感情が大きく関わってきます。
『なんであんな言い方されなければいけないの?』とモヤモヤするのは自然な事。
ただ、そういう時こそ冷静に、あの人が何を言ったかと、自分が どう感じたかを切り分けてみましょう。
この整理をすると、必要以上に自分を責めたり、相手を悪者にしすぎたりすることが減ります。
事実ベースで受け止められる様になると、感情の揺れ幅が少し落ち着いてきます。
【必要最低限の接点】と【感情の距離】を意識する
無理に仲良くなろうとしたり、良い関係を築こうと頑張りすぎると、自分の心が先に擦り切れてしまいます。
まずは、仕事に必要な接点だけを保つことに切り替えてみましょう。
表面上の礼儀や報告・連絡・相談はキチンと行いつつ、深入りはしない。
心理的な距離を保つことで、自分を守る事が出来ます。
【あの人は変わらない】前提で、自分のスキルを磨く
悲しい事ですが、態度を変えてほしいと期待しても、本人にその気がなければ変わりません。
でも、自分の働き方や視点は変えられます。
- その先輩から学べる「スキル」だけを吸収する
- 自分の仕事の精度やスピードを磨く
- 頼できる別の先輩や同僚と関係を築く
自分の立ち位置を強くしていく事で、『あの人に何か言われても、私は大丈夫』と思える力がついていきます。
どうしても辛いときは相談先を確保しておく
感情が限界に近づく前に、誰かに相談できる場所を持ちましょう。
社内の人事や頼できる同僚、あるいは外部のキャリアカウンセラーでもOKです。
今の自分の気持ちを、冷静に言葉にして伝えるだけでも、心の整理になります。
そして、それが転職せずにこの環境を乗り越えるための一歩になります。

無理して合わせなくて良いんです。
でも、自分を守るための工夫はできます。
権威的な先輩と向き合うには、本当にエネルギーが必要です。
でも、あなたが悪いわけでもありません。あなたが耐える事でもありません。
ただ、この状況をどう乗り切るかという視点に切り替える事で、少しずつ出口は見えてきます。
転職を実行するのは最終手段です。
それまでにできる事は、意外と沢山あるのです。
焦らず、でも自分を大事にして、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
あなたの心が少しでも軽くなりますように。。。
羊乃 愛癒 (ひつじの めい)