厄年は怖くない

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厄年とは?

陰陽五行思想には吉凶がありますが、厄年と定めて予見されたのは、中国秦王政の始皇帝の時代。

学者は人民の障害を調査し、人間の寿命に等しい木の生命などを研究し、自然界の影響による枯渇や樹液の経脈の巡り、節・枝間の年廻り等を調べ 、人間と木の精の中に、同じ様な秩序のある事を発見し、 災いや障りのある時期を算出して厄年とし、その前後を前厄・後厄と定めました。

日本に厄年説が伝わった時期は定かではありませんが、平安時代に紫式部の『源氏物語』や藤原実資の『小右記』などに方忌(かたいみ)や、厄という言葉が出て来ます。

当時の寿命は37歳から54歳程で短く、 数え年で1歳・13歳・25歳の様に、厄年は12年周期で考えられ、室町時代に厄年説が定着したと考えられます。

その後寿命が伸び、易学者や宗教家の命題により、江戸時代から現代の寿命に合わせて改訂されています。

厄年が木の研究を元にされている事から分かるように、厄年には怖い事が起こる訳ではなく、生理的にホルモンの分泌などが変わりやすい時期であり、心身変化の節目を迎える時期である事が分かります。

厄年の年齢

厄年の年齢は、数え年で1歳・4歳・7歳・10歳(男性) ・13歳 ・16歳(女性の大厄)・22歳・25歳(男性の大厄)・28歳・33歳(女性の大厄)・37歳(女)・40歳・42歳(男の大厄)・46歳・49歳・52歳・55歳・58歳・61歳(男女の大厄)・67歳・69歳・77歳・85歳とされています。

厄年で注意する事

幼児期 : 本能的・自己中心的で模倣性が強くなります。

少年少女期 : 欲望が露骨に出て、個性が強くなり、反抗的・異性への関心・虚栄心から優劣を強く感じる時期です。

青年期 : 向上心も旺盛となりますが、将来や思想・異性愛の興味も出て、理想と現実とのギャップを強く感じます。

壮年期 : 親となり建設的で活動意欲・名誉欲も強くなりますが、打算的・批判的になります。

更年期 : 人生に焦りや迷い・惑いを生じます。

老年期 : 機能が衰え、病気・死の問題に直面し、価値観念の変化がきます。

この様な過程で、感情や判断の誤りで突出した面が出たり、偶然性が絡んで災いを招きます。

厄年の過ごし方

厄年は、色々苦悩する事が出て来るものですが、自然界から与えられた成長の為の修行期間と受け止め、欲望を抑え将来の構想を練る事。日々の反省を活かし、自己充実を図る事。不健康や事故、大失敗を起こさない様に、細心の注意を払い、心身ともに油断なく気配りを忘れない事が肝心です。

羊乃 愛癒 (ひつじの めい)

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