今期のドラマで、『マル秘の密子さん』を拝見し、大変興味深く感じました。
NLPやヒプノセラピーの要素があちこちに感じられます。
ネタバレにならないか心配ですが、第1話では、神経言語プログラミング用語である『アンカリング』という技法が使われています。
アンカリング
アンカリングとは、先に与えられた情報や数字に無意識のうちに判断を歪められてしまう『認知バイアス』の事です。
最初に見た価値や条件などを基準として、それに引っ張られてしまう様子が、まるで海に錨【アンカー】を下した船の様である事から名づけられました。
今井夏さんのアンカリング【心の支えにする為のアンカリング】
今井夏さんには、手を狐の形にした時に、『この形をした時は、一番しあわせだった時を思い出す事。辛いときや不安な時、貴方を支えてくれる』と伝え、子供たちが夏さんに、お誕生日のケーキを作ってくれた1番幸せだった日を思い出すようにしました。
荻野目専務のアンカリング【裏切りをイメージさせるアンカリング】
荻野目専務には、手を狐の形にして『これが裏切りの合図です』と伝え、今井夏さんの支持者になる様にアンカリングしました。
荻野目専務の娘のアンカリング【友達の輪に入る為のアンカリング】
友達の輪に入れずにいるシオンちゃんには、『コンコンコン』と密子さんが狐の手にして話しかけ、魔法をかけると、シオンちゃんは髪を可愛い飾りをつけて立っています。
『可愛い~』と、お友達が集まり、友達にの輪に入っていけるようになりました。
密子さんとも仲良くなるのですが、実はシオンちゃんは荻野目専務の娘だったのです。
ドラマ内のアンカリングは、荻野目専務と夏さん、双方に同じ形を使いつつも、それぞれ別の働きかけをしていたのがとても興味深い所でした。
第2話では、棺桶に見立てた段ボールに入り、死を疑似体験しています。